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2020年05月25日 10時 [機械/研究・調査報告]

株式会社グローバルインフォメーション

倉庫オートメーション市場、2019年から2025年まで11.7%のCAGRで成長すると予測

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「倉庫オートメーション市場:技術(AGV/AMR、ASRS、コンベヤー、仕分け、オーダーピッキング、AIDC、パレタイジング、オーバーヘッドシステム、WMS/WES/WCS)、業種、 地域別 - 2025年までの予測」(LogisticsIQ発行)の販売を5月25日より開始いたしました。


eコマース、小売、3PLロジスティクスにおける消費者需要が市場を牽引、倉庫オートメーションは運用コストを削減し、市場での成功を達成するために重要

世界の倉庫オートメーションの市場規模は、2018年の130億米ドルから約2倍以上に成長し、2025年までに270億米ドルに達する見込みです。2019年から2025年までのCAGRは11.7%になると予測されています。eコマース、小売、3PLロジスティクス業界における消費者需要の構造変化が予測期間中の成長に寄与すると考えられます。

倉庫オートメーションは、フルフィルメントに必須となってゆくでしょう。電子商取引における顧客の要求を満たし、コストと運用の複雑さを管理するために、倉庫自動化ソリューションを導入する企業はますます増加すると思われます。オンライン小売業の中核を担うのが物流機能です。オンライン小売業の収益は在庫管理、注文処理、配送機能のコスト削減によって確保されます。

倉庫オートメーションのスケーラビリティはeコマースの急成長を支えてきました。食料品のオンライン販売が増えるにつれ、各社は配送機能の拡張を迫られています。倉庫オートメーションは柔軟性があり、安価なコストで大量、かつ正確な受注処理を可能とします。納期の短縮、受注ミスの削減により、顧客満足度、収益性の向上も期待できます。オンラインによる食料品の小売は取扱高が多く、利益率が低いという性質から、倉庫オートメーションの完璧なユースケースとなるでしょう。さらには生鮮品の保管と配送に必要とされる温度制御されたサプライチェーンにも倉庫オートメーションの機能が活用されると思われます。

マイクロフルフィルメントとラストマイルデリバリーは、今後5年間でこの市場をさらに推進する予定です。また、自動化により、倉庫の設置面積を最大85%、運用コストを最大65%削減することが可能となります。スペースの節約は、主にSKUをより高密度に格納することで実現され、運用コストの削減は、手作業の減少によって達成されるでしょう。

倉庫オートメーション技術、様々なシステムの採用が広がる

ピッキングシステムは現状、大部分が手動で行われていますが、自動化も可能です。食料品のオンライン販売など多種多様なSKUから選択する場合は、手動ピッキングが好まれます。ピッキングは倉庫/DCの中で最も労働集約的な部分であり、自動化に適している一方で、SKUの数が増えるにつれてその実現は困難になります。バーコードスキャンはエラーを最小限に抑えることができますが、RFIDを利用すればより迅速かつ正確に製品を識別できます。在庫管理システムを導入した場合、出荷対象を自動でピックアップし、出荷することが可能になります。ロボットは多くの手作業とコストを削減し、効率性をさらに改善するでしょう。また、完全に自動化されなくとも、pick-to-lightやpick-to-voiceのような支援技術により、労働者の効率を高めることができます。

自動仕分けシステムは、生産ラインから出たカートン、または倉庫のコンベヤシステムに乗ったパッケージを出荷前に仕分けするために使用されます。少量の仕分けはすでに自動化されている場合も多く、自動仕分けシステムは、倉庫オートメーションを構成する重要な要素であり続けるでしょう。

パレタイジングではロボットがすでに広く採用されていますが、さらに改善を加えることができます。パレットは入出庫の基本単位です。パレタイジングシステムにより、商品の搬入出が自動化されます。パレタイジングロボットは新しい概念ではありませんが、製品の重量、サイズ、および壊れやすさを考慮して積み降ろしを行う、よりスマートなシステムに対する需要が高まっています。また、パレタイジングシステムを倉庫オートメーションに組み込むことは新たな商機となりえます。

自動倉庫システム(AS/RS)は、フルフィルメントの最も複雑な部分の1つです。サプライヤーからの引き渡し後に、クレートおよびパレットを保管し、新たなピッキングプロセスで利用可能にします。自動ラック、自動シェルフ、およびシャトルシステムが含まれ、倉庫の空間利用率を向上させます。スタッカーのプロバイダーであるMIASは2015年にJungheinrichによって買収されました。同社のスタッカーは、毎秒最大5メートルで移動し、高さ43メートルまで対応可能です。

ロボット、ドローン、無人搬送車(AGV、AMR)はロジスティクスのサプライチェーンに新たに投入され、倉庫の運用を最適化し、在庫の品質保証の改善を実現します。AGV市場自体は過去3年間で2倍になり、今後5年間、CAGR35%で成長すると予測されています。

主要企業・M&A取引動向

倉庫オートメーション市場では近年M&Aが急増しています。取引の例を挙げると、Shopifyは6 River Systemsを買収、TeradyneはAutoGuideとMiRを買収、AmazonはKivaの後にCanvas Technologiesを買収しました。現在、上位5社のプレーヤーが市場シェアの50%以上を占めています。今後もさらなる合従連衡が発生する可能性は高いでしょう。世界の倉庫オートメーション市場の主要企業として、Daifuku、SSI-Schaefer、Dematic、Muratec、Honeywell Intelligrated、Vanderlande、Knappなどが挙げられます。また、これらの企業は機器のサプライヤーとしても主要な役割を果たすことが期待されています。

【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/logi933728-warehouse-automation-market-by-technology-agv-amr.html

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【 ニュース提供元サイト 】
https://www.gii-news.jp/logi933728-20200522/

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