株式会社イースト・プレスのプレスリリース

プレスリリース配信「VFリリース」
リリース検索
プレスリリース検索
リリースの業界で検索
リリースの種類で検索


クラシックコミュニケーションからのお知らせ
【重要】配信サービス統合に関するお知らせ
現在ご利用頂いております「VFリリース」につきまして、ユーザビリティの向上、機能追加、品質向上を目的とし、2012年4月1日(日)に「ValuePress!」と配信サービスを統合させて頂く運びとなりました。

配信サービス統合に関する詳細はこちらをご覧下さい。
(2012-03-19 00:00:00)
【重要】経営統合のお知らせ
クラシックコミュニケーション株式会社は、株式会社バリュープレスと平成24年3月1日付けでPR総合支援企業に向けた経営統合を行うことを決定致しました。

詳細はこちらをご覧下さい。


(2012-02-28 12:00:00)
リリースの「業界検索」機能を強化しました。

VFリリース内の「業界検索」機能を強化しました。

(2012-01-17 16:00:00)
Grow!ボタンを設置しました。

ソーシャル環境を調査を目的に「Grow!」ボタンを設置しました。

(2012-01-17 10:00:00)

 
vf_release RSS Feed
Clip to Evernote  このエントリーをはてなブックマークに追加  Check    
2022年09月16日 13時 [エンタテインメント・音楽関連製品]

株式会社イースト・プレス

【「はじめに」公開】『日本語ラップ名盤100』(韻踏み夫著)発売!

株式会社イースト・プレスは2022年9月20日(火)に『日本語ラップ名盤100』(韻踏み夫著)を刊行します。全国の書店およびECサイトで予約受付中です。


日本のヒップホップの流れがつかめるディスクガイド!
気鋭の批評家がこれから日本語ラップを知りたい・聴きたい人に向けて、日本語ラップの名盤100枚(+関連盤200)の聴きどころをレビュー。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3ODYxMiMzMDM5NTAjNzg2MTJfSEZCQUdpb0NQWS5qcGc.jpg ]
【「はじめに」】
これまで、日本語ラップという音楽ジャンルは正当な評価を得てきただろうか。アメリカの猿真似? 無駄に親に感謝しているだけ? 不良自慢? 長いこと、そのような非難を浴びせられてきたジャンルである。他方で、昨今ではMCバトルがブームになり、ラップという表現自体に触れたことのある人は増えているかにみえる。たしかにラップは最新の、目新しい音楽表現のひとつであるのはたしかかもしれない。実際ヒップホップの進化はいまだにやむことがない。しかしながら、ヒップホップが誕生したのは約50年前の1973年のこと。本書で触れる一番はじめの日本語ラップ作品は1987年で35年前のものである。気づけばヒップホップも、それほど豊かな歴史と伝統をもつジャンルに成長したのだ。

アメリカのヒップホップについての歴史書ならば、すでに多くの優れた本が出版されている。しかしながら、日本のヒップホップ、すなわち「日本語ラップ」についての言葉はいまだにまったく足りていないというのが現状である。そこで、日本語ラップとはなにかを知りたい新しいリスナーたちのために、入門書として書かれたのが本書である。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3ODYxMiMzMDM5NTAjNzg2MTJfd1JUWmRzb2dndy5qcGc.jpg ]
この本は、日本語ラップの名盤を100枚選出し、年代順に並べ、それにレビューを付したもので、さらに関連盤が2作品づつ紐づけられている。言うまでもなく、日本語ラップを知るためには、優れた作品に実際に触れるのが一番早い。私の文章なんかよりも、ここに選ばれた名盤100枚たちの方が、雄弁に多くを語ってくれることは間違いない。しかし、それだけでは物足りない気持ちになることもあるだろう。そうしたときのヒントに、私の書いたレビューが役に立てば、これほどライター冥利に尽きることはない。
また、もっと他の作品が聞きたくなったら、その導線になるよう、各作品の関連盤を示し、また巻末には索引もついている。だから、この本は入門書として書かれているが、それはリーダブルですいすいと読み飛ばせて、なんとなく分かったような気持ちになるような入門書を目指して書かれたのではない。入門書といっても、教科書的であるべく書いたつもりだ。つまり、必要な情報をできるだけ詰め込み、一読した後にも、ふと立ち返ってみて復習しがいのあるような本になるように努めた。

さて、私がどのようなことを考えて本書を書いたのか、より詳しく説明していこう。まず、初の日本語ラップの入門書を書くという重役を務めるのにあたり、私は自分が本当に適任なのかを悩んだということを白状しなければなるまい。先ほどいったように、日本語ラップには長い歴史がある。その歴史をずっと、愛をもって追ってきた偉大なリスナー、ヘッズ、ライターたちはたくさんいるのだ。そのようななかにあって、私はいわば若輩者に過ぎない。だから、私よりも多くを知る者たちが多数いるということは、率直に認めなければならない。しかし、このようにも思うのだ。リアルタイムを知らない後追い世代だからこそ、書けることがある、と。もし私が本書を書くのに有利な点があるとすれば、歴史を後から学んだ者であるということ、つまりいまから日本語ラップに入門しようとするあなたたちと同じ立場であるということである。

100枚の選盤をするにあたっては、次のことを意識した。まず、できるだけ選者の好みを排して、多くの人の意見を参考にし、誰もが納得できるような、オーソドックスで一般的な選定基準を心がけること。次に日本語ラップの全体像を広く示すこと。定番の作品があり、王道の歴史がある。そこに反発したり、そこからこぼれ落ちるような作品がある。100枚の作品が互いに共鳴、反発し合うようなダイナミズムを演出しようとした。同じように、評価軸もさまざまである。ヒップホップとして聞くか、ポピュラー音楽として聞くか。音楽か文学か。リアルタイムでの評価と、現在の視点からの再評価。日本での評価と世界からの評価。私はどれかひとつに絞らずに、できるだけ多角的な評価軸を導入するようにした。

レビューを書くに当たって意識したのは、まずは個別的であるよりも概略的であるよう書くことだった。作品それ自体について緻密に語ることの重要性は承知しているつもりだが、ここではそれよりも、周辺情報を多く共有しておくことを選んだ。誰かが一度、文脈を整理することが必要と思われたからだ。作品が、日本語ラップ史的に、政治的に、社会的に、音楽的に、文学的に、どのような場所にあるかを、ひとまずおおざっぱにでも定めたかったのだ。そしてそれが100枚分積み重なるなかで、ある程度の日本語ラップ史が浮かび上がること、それを最大の目標にした。日本語ラップ史と呼べる本はいまだ出されていないからである。

また、この本を書くにあたって、大量の資料に当たったことも話しておくべきだろう。主要参考文献を付しているが、そうした雑誌や書籍以外にも、ネットの記事、個人ブログなども手当たり次第に読んだ。オーソドックスな日本語ラップの入門を目指してのことである。私はいわば、それらをまとめ、要約しただけに過ぎないともいえる。作品がどのように受容されてきたかという歴史を、私は尊重したかったのである。

とはいえ、私自身に固有の考えがないわけでは、もちろんない。私は日本語ラップを愛しているつもりだし、日本語ラップについてずっと思考してきた。それをふだん私は、批評というかたちでアウトプットしている。批評とはなにか。読む人の考えや世界を変える文章のことだと私は思う。世界を根本的に変えることを革命という。だから批評とは革命的な文章のことだ。世界は革命されなければならないというのが、私の批評家としての立場だが、現在もしも革命がありうるとすれば、それはヒップホップ抜きには考えられないだろう。それほど、この世界におけるヒップホップの役割は重大だと考えている。その確信がもてないのなら、私はいますぐにでもヒップホップを聴くのをやめてよい。もちろん日本語ラップもまた、根源的には革命的な音楽だと私は疑っていない。革命の一語を常に横に置いて日本語ラップを聞くということもまた、私が本書に課した使命であった。もしも、あたう限り中立を期した本書に目に余る偏りがあるとすれば、それはひとえにこの政治主義によるだろう。

細かな話をしておくと、まず、アーティスト名、作品名、曲名、クレジットなどの情報の表記の仕方(たとえばアルファベットかカタカナか、など)や、収録曲自体のバージョン違いは、なにか機械的な基準を設けずに、適宜一般的と思われる方を選んだ( ただ、「TRACK LIST」の表記はみやすさを重視し表記を統一している)。初版のCDやレコードが正規の表記なのか、再発の方が一般的か、ネットやサブスクリプションの検索がしやすい方を選ぶべきかなど、都度悩んで選択したものである。また、歌詞の引用については、基本的に筆者の聞き起こしであることを断っておく。

最後に繰り返すが、本書は日本語ラップ作品に実際に触れてもらうための道具に過ぎない。RHYMESTERの宇多丸は、ヒップホップの力を次のように考えていた。ラッパーは自分のこと、「一人称」的なことばかりを歌う。こちらが尋ねたわけでもないのに。しかしその自分語りは強烈に魅力的である。リスナーはそこからなにか、力を贈与されるのだ。その体験が、あなたの身体、心になにか痕跡を残す。その痕跡が、あなたを踊り出させるかもしれないし、あなたを新たなラッパーにするかもしれない。そして今度はあなたが起こしたアクションが次の人に連鎖していき……。このような絶え間ない運動がヒップホップだという。本書がその連鎖の輪の、どこか隅っこにでも加われていることを私は最も願っている。
※ 太字強調の箇所は書籍より本記事用に変更しています。

【目次】
はじめに
? 1987-1999
? 2000-2004
? 2005-2009
? 2010-
主要参考文献
索引


提供元:valuepressプレスリリース詳細へ



Clip to Evernote  このエントリーをはてなブックマークに追加  Check    

添付ファイル

関連URL

株式会社イースト・プレスのプレスリリース一覧

2024年04月18日 [製品]
【新刊情報】世界を読み解く必須教養がざっと学べる、ナカムラクニオ・著『大人が知っておきたい 図解 教養としての美術史』刊行! 4月22日発売!

2024年04月18日 [製品]
【新刊発売!】妹にふりまわされる兄×兄をかまってあげている妹、可愛い距離感にほっこりなハートフルライフ! 漫画『親が再婚して急に妹ができた』発売!

2024年04月17日 [製品]
【単行本発売!】ギャップ強めな幼馴染大学生4人組の日常ストーリー『なにわMATES!』。待望の単行本が4月17日発売!!

2024年04月12日 [告知・募集]
【本と向き合う読書会】沈思黙読会 第6回『斎藤真理子さんと読みたい本を読む』4/27(土)開催決定【申込み受付中】

2024年04月08日 [製品]
【新刊情報】パリ好きたちのパリ愛がぎゅーっと1冊に詰め込まれた『PARIS MANIAQUE 寝ても覚めてもパリが好き』が刊行




関連するプレスリリース一覧(新着順)

2024年05月10日 みなとみらいPRセンター [エンタテインメント・音楽関連告知・募集]
横浜赤レンガ倉庫でハワイを楽しもう!「FUN! ALOHA! 2024 in YOKOHAMA」

2024年05月10日 株式会社オーイズミ・アミュージオ [エンタテインメント・音楽関連製品]
ローグライトアクション『ArcRunner』発売決定及びティザーサイト公開のお知らせ

2024年05月10日 株式会社彗星社 [エンタテインメント・音楽関連告知・募集]
【5月12日(日)24時〜最速放送!】TVアニメ『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』第5話あらすじ・先行カット公開!

2024年05月10日 有限会社アクロス [エンタテインメント・音楽関連企業の動向]
日本を代表するスーパーミステリーマガジン「ムー」創刊45周年特別企画「昭和 平成のオカルト市場」を東武百貨店池袋店昭和レトロな世界展内で開催!三上編集長も来店!

2024年05月09日 みなとみらいPRセンター [エンタテインメント・音楽関連告知・募集]
【横浜ロイヤルパークホテル】クロージング特別イベント Masayuki Suzuki Summer Private Hotel Tour 2024 開催

2024年05月09日 株式会社 カプコン [エンタテインメント・音楽関連業績報告]
2024年3月期の連結業績は、デジタルコンテンツ事業の貢献を主因として、売上高は過去最高、全ての利益項目で7期連続の最高益を達成


  VFリリース・アクセスランキング
1位 株式会社イデビュ
「SDGs対応次世代ものづくりサービスfabme」を使い、障がい者アーティスト91名の作品を追加!10000点以上の作品や生地のオンライン展示販売会を開始!
2位 株式会社 クロスワン
買取店・質屋・各種リユース関係者向けオークションサイト開発支援2024年4月12日より
3位 YESNEWS
ゴールデンボンバー、銀髪姿でシルバーボンバーに変身!?got2b新WEBCM映像公開
4位 株式会社デジタルコマース
5月3日(金)よりFANZAブックス 10円セール第3弾が開始!
5位 株式会社エー・アンド・デイ
【展示会出展情報】A&Dは、「第 34 回 西日本食品産業創造展’24」に出展いたします。
>>もっと見る