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2026年03月27日 10時 [医療・健康/研究・調査報告]

株式会社薫製倶楽部

2024年紅麹事案 研究解説記事?「紅麹は麹(カビ)の仲間である――「紅麹と麹は違う」という行政説明の科学的誤りを検証する――」」

株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町)は2026年3月27日、自社ウェブサイトに研究解説記事?2024年紅麹事案 「紅麹は麹(カビ)の仲間である――「紅麹と麹は違う」という行政説明の科学的誤りを検証する――」」を公開した。


株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町)は2026年3月27日、自社ウェブサイトに研究解説記事?2024年紅麹事案 「紅麹は麹(カビ)の仲間である
――「紅麹と麹は違う」という行政説明の科学的誤りを検証する――
」」を公開した。

▼対象記事URL

https://kunsei.com/archives/629

紅麹は麹(カビ)の仲間である
――「紅麹と麹は違う」という行政説明の科学的誤りを検証する――
研究解説?

【本リリースの要点】
● 厚生労働省・消費者庁・農林水産省のQ&Aには「紅麹と(一般的な)麹は異なる」という記述が掲載され続けているが、これは科学的に不正確である
● 紅麹(Monascus属)は麹・カビ(糸状菌)の一員であり、色による慣用的分類において「赤麹」と呼ばれるに過ぎない
● 黄麹(味噌・日本酒)、黒麹(泡盛・焼酎)、青カビ(チーズ・ペニシリン)、白カビ(鰹節)、灰色カビ(貴腐ワイン)と同様に、紅麹は1000年以上にわたる東アジアの発酵食文化の正統な一員である
● スタチン(コレステロール低下薬)の発見は紅麹・青カビ・黄麹の三種のカビに由来し、「カビの色による差別」に科学的根拠はない
● 問題の本質は紅麹というカビ種ではなく、モナコリンKの食薬区分をめぐる日本の制度的空白にある

1.「紅麹と麹は違う」という行政説明について
2024年紅麹関連事案の発生後、消費者の混乱を防ぐ目的で、厚生労働省・消費者庁・農林水産省は連名でQ&Aを公表した。その中に「紅麹と(一般的な)麹は異なります」という趣旨の記述がある。
この説明の意図は理解できる。事案発生直後、味噌や日本酒に使われる黄麹(Aspergillus oryzae)との混同から、味噌メーカーが自主回収を迫られるという不合理な事態が起きた。行政としてその誤解を解こうとしたものと推察される。
しかし、説明の仕方に科学的な問題がある。「紅麹は麹と違う」という記述は、2年以上が経過した現在も掲載され続けており、「紅麹だけが特殊・危険なカビである」という別の誤解を固定化させている。

2.カビ(糸状菌)の分類――色は属性の一つに過ぎない
生物学的に整理すると、以下の通りである。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NzA5MSMzNzE4MjEjMzcxODIxXzNiZWEwZWYwYzA3OGY0YTZjOGI2MjY0ODdkMzE3MWZmLnBuZw.png ]

いずれも「カビ(糸状菌)」という同じ生物学的カテゴリーに属する。色は人間の目で見た外観上の特徴に過ぎず、「危険か否か」を決定する科学的指標ではない。

3.スタチン発見の歴史――青カビ・黄麹・紅麹の三種から
コレステロール低下薬スタチンの発見は、カビが人類にもたらした最も重要な医学的貢献の一つである。その歴史は「カビの色による差別」がいかに非科学的かを如実に示している。

■ 遠藤章博士の先駆的研究(1970年代)
三共製薬(現・第一三共)の遠藤章博士は、コレステロール合成の律速酵素(HMG-CoA還元酵素)を阻害する物質を探索するにあたり、複数種のカビを対象とした。その候補には青カビ(Penicillium citrinum)、黄麹(Aspergillus属)、そして紅麹(Monascus属)が含まれていた。この探索からコンパクチン(mevastatin)が発見され、三共製薬はその知見をもとにプラバスタチン(商品名:メバロチン)を開発・発売した。発見から製品化まで同一企業内で完結したこのスタチンは、世界中で心血管疾患の予防・治療に貢献しており、現代のスタチン医薬品群の礎となった。

■ その後の展開
青カビ・黄麹由来のスタチン化合物は、製薬各社によって改良・製品化され、世界中で心血管疾患の予防・治療薬として使用されている(ロバスタチン、プラバスタチン等)
紅麹由来のモナコリンK(lovastatin等価物)は、医薬品としての開発は見送られたが、サプリメント原料として市場に流通した
つまり、同じ「スタチン様物質」が青カビ・黄麹から生まれた場合は医薬品として承認され、紅麹から生まれた場合はサプリメントになるという、起源の色だけが異なる非対称な扱いが生じた

4.問題の本質――紅麹ではなく「制度の空白」
今回の紅麹関連事案の本質は、紅麹というカビ種に固有のリスクではなく、モナコリンKをめぐる国際的な制度整備から日本だけが取り残されたことにある。

■ 国際的な経緯
1998〜2001年:米国でFDAとPharmanexの訴訟が行われ、紅麹サプリメント中のモナコリンKはラベルに記載されていても医薬品(lovastatin)と同一であるとしてFDAが販売差し止めを命じた。米国では法的に決着済みである。
2002年前後:欧州・中国等はこの事例を受けて紅麹製品のモナコリンK含量に関する基準・規制を整備した。
日本:食薬区分において紅麹・モナコリンKの位置付けが明確化されず、「グレーゾーン運用」が継続した。

■ 2015年機能性表示食品制度の導入
2015年に創設された機能性表示食品制度は、法律ではなく内閣府令・ガイドラインに基づく届出制度である。この制度下で、モナコリンKを含む紅麹サプリメントが「コレステロールを下げる」という機能性表示のもとで販売された。アメリカがすでに20年前に解決した問題が、日本では制度的空白のまま拡大した構図である。

今回問われるべきは「紅麹というカビが危険かどうか」ではない。「日本の食薬区分制度が、国際的に解決済みの問題に20年以上にわたり対応しなかったことの責任」である。

5.行政Q&Aの科学的修正を求める
厚労省・消費者庁・農水省のQ&Aにおける「紅麹と麹は違う」という記述は、以下の理由から修正されるべきである。

科学的に不正確:紅麹はMonascus属の糸状菌(カビ)であり、麹・カビの一員である
新たな誤解を生む:「紅麹だけが特殊な危険物」という印象を固定化し、食文化の不当な毀損につながる
正確な情報提供の義務:行政機関は科学的事実に基づく情報を国民に提供する責務を負う

正確な説明は、たとえば以下のようなものが適切である。
「紅麹(Monascus属)は、味噌や日本酒に使われる黄麹(Aspergillus属)や、泡盛に使われる黒麹と同じく、麹・カビ(糸状菌)の一種です。色が異なるだけで、生物学的に同じカテゴリーに属します。今回問題となったのは、紅麹というカビ種そのものではなく、特定の製品に含まれていた未同定物質です。」

6.紅麹の食文化的背景
紅麹は以下の伝統食品において1000年以上にわたり使用されてきた食文化の一員である。

■ 岡山県における産官協業――地域食文化への応用
岡山県では、岡山県工業技術センターと地元企業が連携した産官協業により、紅麹を活用した食品開発が行われてきた。味噌・酢・ソーセージなど、地域の食文化に根ざした多様な製品への応用は、紅麹が伝統的発酵食材として日本国内においても現実に機能していることを示す具体的事例である。こうした地域の産官協業の積み重ねが、紅麹の食品としての実績を支えてきた。

■ 東アジアの伝統食品

豆腐よう(沖縄):紅麹と泡盛で熟成させた豆腐。琉球王朝時代からの伝統食品
紹興酒・老酒(中国):紅麹を用いた中国の伝統的醸造酒
紅酒(台湾・福建省):紅麹米を用いた醸造酒。豚の角煮(東坡肉)の色付けにも使用
紅麹色素:紅麹から抽出される天然色素で、食品着色料として長年使用されてきた実績を持つ

これらの食文化において、紅麹が問題視されたことは歴史上存在しない。今回の事案で問題となったのは「紅麹を使ったサプリメント」であり、「紅麹という食材」ではない。この区別を行政Q&Aが曖昧にすることは、伝統食文化に対する不当な風評被害を拡大させるものである。

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株式会社薫製倶楽部は、1000年以上にわたって東アジアの食文化を支えてきた紅麹の名誉回復のために、そして不当な被害を受けた当事者企業としての冤罪を晴らすために、科学的・行政的な真実の解明を続ける。


提供元:valuepressプレスリリース詳細へ



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