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2026年06月06日 12時 [医療・健康告知・募集]

株式会社薫製倶楽部

小林製薬紅麹事件研究解説青カビ説の崩壊――小林製薬自身の説明が内包する「現場の常識」への根本的矛盾

株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町)は2026年6月6日、自社ウェブサイトに小林製薬紅麹 青カビ説の崩壊――小林製薬自身の説明が内包する「現場の常識」への根本的矛盾――床落下品の出荷と「青カビはある程度は混じることがある」発言が示すもの――を公開した。


株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町)は2026年6月6日、自社ウェブサイトに小林製薬紅麹 青カビ説の崩壊――小林製薬自身の説明が内包する「現場の常識」への根本的矛盾
――床落下品の出荷と「青カビはある程度は混じることがある」発言が示すもの――
を公開した。

▼対象記事URL

https://kunsei.com/archives/969


青カビ説の崩壊――小林製薬自身の説明が内包する「現場の常識」への根本的矛盾
――床落下品の出荷と「青カビはある程度は混じることがある」発言が示すもの――
プレスリリース 我々紅麹業界に何が起こったか 80
株式会社薫製倶楽部 代表取締役・薬剤師 森 雅昭
 前号(PR78)では、健康被害の「原因」について私自身の認識の変遷を公表した。モナコリンK説から、UV変異工業株(BP-412)による「精製なし・食経験なし・長期培養・錠剤投与」という複合的暴露構造への転換である。
 今号では別の視点から、青カビ(Penicillium adametzioides)汚染説そのものの信憑性を問う。小林製薬が事実検証委員会報告書(2024年7月23日公表)および行政への報告の中で自ら開示した事実が、食品製造現場の「当たり前の常識」と根本的に矛盾していることを示す。
■ ? 確認された事実――床落下品の出荷(2023年4月、大阪工場)
 小林製薬は2024年4月の行政報告で、以下の事実を自ら開示している。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NzA5MSMzNzU1OTEjMzc1NTkxXzZiNjYwMWY1ZTk3NzQ5NzMzZDMxY2QwYzU0NGE3MDlmLnBuZw.png ]

(出典:KHB東日本放送報道 2024年4月12日、小林製薬の行政報告に基づく)
■ ? 「床落下品出荷」が示す組織的問題
 この事実を食品製造現場の経営者として読んだとき、まず浮かぶのは「なぜ従業員がそのような判断をしたのか」という疑問ではない。
 現場の従業員が、床に落ちた食品原料をすくい取って製品化するという判断を自発的に行うことは、通常の食品工場ではあり得ない。「もったいない」という発想でそのような行動をとるとすれば、それは経営側からの暗黙の圧力、あるいは組織的な意思決定の下でのみ生じる。
 従業員は、食の安全という観点では最前線にいる。食品の品質異常・衛生上の問題を誰よりも早く察知するのは現場の作業者である。「床に落ちたものを出荷してはならない」は、法令や規程以前の、職業人としての常識である。この常識に反する行動が組織として行われたということは、品質管理文化そのものの崩壊を示している。
■ ? 「青カビはある程度は混じることがある」――品質管理担当者発言の意味
 事実検証委員会報告書(2024年7月23日)および日経新聞の報道(同日)によれば:
「紅麹培養タンクへの青カビ付着を認識しながら、製造現場が放置していた」
「この関係者が品質管理担当者に報告したところ、『青カビはある程度は混じることがある』と告げられたという」
(出典:日本経済新聞 2024年7月23日)
 この記述は、食品製造に携わる者であれば誰もが即座に「あり得ない」と感じる内容である。
 理由は単純かつ根本的である。
■ ? カビを「食べない」のは法律ではなく本能である
 食品として口にしてよいカビは、管理された微生物のみである。
・ 味噌・醤油・日本酒の麹菌(Aspergillus属):千年単位の食経験と菌株管理
・ チーズのカビ(Penicillium roqueforti等):特定菌株を用いた管理された熟成
・ 紅麹(Monascus属):東アジアで千年以上の食経験を持つ伝統食品
 これらに共通するのは、「どの菌を使うか」が明確であること、そして長年にわたる食経験(history of safe use)があることである。
 一方、食品製造タンクに自然発生した「野良のカビ」は、食品衛生上「意図しない微生物汚染」として扱われる。これは法令の問題ではない。「カビの生えたものを食べてはならない」は、人間のみならず、動物も本能的に回避する行動原理である。
 シカや牛はカビの生えた飼料を嫌い、サルは傷んだ果実を避ける。鋭敏な嗅覚・味覚を持つ動物が「青カビは問題ない」と判断することはない。では、GMP認証こそ取得していないものの食品製造に長年従事する従業員が、青カビが付着したタンクを見て「ある程度は混じることがある」と感じるのであろうか。
 私には到底信じられない。むしろその発言が本当にあったとすれば、それは品質管理部門が機能していなかった証左として読むべきである。
■ ? 二つの事実が生む論理的矛盾
 ここで問題となるのは、以下の二つの「公式説明」の並立である。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NzA5MSMzNzU1OTEjMzc1NTkxX2E1OTY3MjY1ZWE3NDcxNzcwNTk0NmI2NDM5MzVjZWJlLnBuZw.png ]

■ ? 食品製造従事者への敬意と、問われるべき責任の所在
 私は14年間、食品製造業の代表取締役として、紅麹を含む発酵食品の製造に携わってきた。その経験から断言できることがある。
 食品工場で働く従業員は、法令より先に「これは食べてはいけないもの」を知っている。カビの異臭、変色、設備の異常――これらを最初に察知するのは現場の作業者である。HACCPの概念を知らなくても、「カビが生えたものを出荷してはならない」は職業人の常識である。
 もし報告書が示唆するような品質管理の崩壊が実際にあったとすれば、それは従業員の問題ではなく、経営の問題である。GMP認証を取得せず、第三者チェックの機会を持たず、人手不足を常態化させ、現場担当者に品質管理を含む全業務を一任した――これらは事実検証委員会自身が認定した事実である。
 責任の所在を現場の従業員に帰することは、食品製造に真摯に向き合う全ての製造従事者への冒涜である。
■ ? 青カビ説に残る本質的疑問
 以上の分析を踏まえ、青カビ(Penicillium adametzioides)原因説について、以下の疑問が解消されていない。
・ 青カビ付着タンクの発見日時・記録・写真はなぜ開示されないのか
・ 菌株の Chain of Custody(検体の保管・移送・同定の連鎖)はなぜ文書不存在なのか
・ 「青カビはある程度は混じることがある」と言った職場で、なぜ特定菌株が原因として断定できるのか
・ 行政は食品衛生法第28条に基づく収去(独自採取)を行わず、小林製薬提供の検体のみに依拠しているが、それで「断定」は可能か
 これらの疑問に対して、厚生労働省・国立医薬品食品衛生研究所・大阪市は情報公開請求に対して「文書不存在」と回答している。(PR73以前の各号参照)
【本号のまとめ】
・小林製薬は2023年4月、床落下品(紅麹原料約33キロ)の一部1キロを最終的に出荷していた
・「床落下品を出荷する」という判断は従業員が自発的に行うものではなく、組織的品質管理文化の問題を示す
・「青カビはある程度は混じることがある」という品質管理担当者発言は、食品製造の常識に根本的に反する
・カビを「食べない」のは人間・動物共通の本能であり、管理されていない青カビを「原因物質」として断定できる科学的根拠は示されていない
・品質管理の崩壊の責任は経営にあり、現場従業員に帰することは製造従事者への冒涜である
→ 続く(PR81):行政の「収去なき断定」問題と、消費者庁への公開質問状への回答期限(2026年6月15日)
株式会社薫製倶楽部
代表取締役・薬剤師 森 雅昭
〒701-0303 岡山県都窪郡早島町前潟611-1
TEL:086-483-0602 E-mail:sales@kunsei.co.jp
【過去のプレスリリース】
・自社サイト(紅麹関連記事一覧):https://kunsei.com/archives/category/benikoji
・ValuePress(薫製倶楽部 配信一覧):https://www.value-press.com/corporation/87091
本文書は記者向けの参考資料です。引用・転載にあたっては事前にご確認ください。



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