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2019年03月08日 10時 [食品関連企業の動向]

株式会社 木乃幡

被災実態から乖離した東電の賠償 / 実損8億円に対し、わずか1600万円の和解案 / 原発20km圏内『凍天』製造販売元 もち処木乃幡の現状

国内唯一の『凍天』製造販売元「もち処木乃幡」は、福島第一原発事故20km圏内による5年間の立ち退き命令で本社工場移転を余儀なくされ、その財物損害の賠償交渉を続けてきましたが、実損額のわずか1/50という「和解契約書(全部)【案】」が提示されました。原発事故以降、経営が切迫する木乃幡は、東京電力への再交渉を模索しつつ、自力での資金調達へ復活の望みをかけていきます。


2000年に製造特許を取得したオリジナル商品『凍天(特許:第3076978号)』を主力商品に「もち処木乃幡」を展開する株式会社木乃幡(本社:福島県南相馬市 代表取締役 木幡喜久雄)(以下、木乃幡)は、福島県内に複数店舗を展開し、インターネットで全国に通信販売もしてきました。(楽天市場ショップオブザイヤー2005 総合の部 最優秀賞)


しかし、2011年3月の東日本大震災直後の福島第一原発事故20km圏内による避難指示と、東京電力からの適切な補償がない中で新工場を再建した負債を背負いながらの経営は、震災から8年近く経つ今も大変厳しい状況が続いております。


さらに本年2019年1月21日、売り上げの3割強を支えてきた福島本店が、定期借地権契約終了により閉店となりました。


福島のソウルフードと言われる『凍天』は、特許を持つ木乃幡のみが、国内唯一の製造販売元であり、『凍天』に入れる「凍もち」は、室町時代から福島に伝えられる伝統的な食文化です。

この伝統食「凍もち」を作る工場設備を有する企業は、木乃幡の他にはなくなっています。


木乃幡が震災後に金融機関から最大枠の融資額で再建した宮城新工場も、製造規模としては原発事故前の旧工場の6割が限界であり、今後銀行からの追加融資が望めない中での、主力店舗福島本店の閉店は木乃幡存続の危機と言えるものになっております。


そして今回、2019年2月26日付で、実損額8億円の工場移転費用及び増加利息・保証料の賠償請求に対し、1600万円弱との和解案が提示されました。

これは、被災企業の被害の実態からあまりにも乖離しすぎた和解案です。


ぜひ多くの皆様に、現在の木乃幡の苦しい状況を知っていただき、ご理解いただき、再興へのご理解と応援をいただきたく、切にお願い申し上げます。


【被災企業になる以前の木乃幡】


木乃幡のオリジナル商品『凍天』は、伝統的な和の文化の「凍もち」と洋の文化のドーナツが融合し、どこにもない触感(カリッ、フワッ、モチッ)と、カジュアルでありながらノスタルジックな風味を合わせ持つ、世界中どこにもない和スイーツです。




[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2MDgwOCMyMTcxMjUjNjA4MDhfRExQR2xqUkpici5qcGc.jpg ]


1989年の発売当初から行列ができるほどの人気で、地元メディア取材による新聞・テレビ等への露出も年々増え続け、福島県内はもちろん、県外からも噂を聞いてお客様が殺到するようになっていました。

東日本大震災の直前の2011年2月には、読売テレビ「秘密のケンミンSHOW」で紹介されました。すると、放送当日の夜にはインターネットで全国から1000万円を超える額を売上げ、翌朝から全店舗連日長蛇の列ができ、ネット販売も連日売れ衰えることはなく、半年先までの製造量の注文が入りました。

増産体制を敷いて(建屋の増設、追加機材の購入、1年分超の原材料の仕入)、24時間フル稼働で製造を始めました。

「福島のソウルフード」と番組で紹介され、全出演者から絶賛された私たちの『凍天』が、「いよいよ全国区になる!」と、社長はじめ全従業員が期待で胸が膨らんでおりました。


■木乃幡が直面した3つの苦悩


(1)原発事故20km圏内による避難指示


「秘密のケンミンSHOW」の放映からわずか13日後、東日本大震災が起こりました。

さらにその翌日、2011年3月12日15時36分、福島第一原子力発電所の1号機で放射性物質の放出を伴う事故が発生しました。

木乃幡は福島第一原発から20km圏内に本社工場があった為、5年間立ち入り禁止となりました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2MDgwOCMyMTcxMjUjNjA4MDhfZVlYU2hGU1JzRi5qcGc.jpg ]


静岡県警察の放射能測定車両のアナウンスにより30分以内の即刻退去が命じられ、皆が着の身着のまま避難し、従業員も散り散りになりました。

「今こそ勝負」と思い投資・購入した全てのモノは、20km圏内の食料品の持ち出しは禁止の為、一瞬で産業廃棄物と化しました。

大量の食品材料、包装資材を含め1年分超の原材料(1億2,000万円相当)を残して退去するしかありませんでした。


仮に地震の被害だけであれば、工場設備を活かし、多くの被災者に役に立つ事が出来たでしょう。

しかし住民が避難した無人の町の工場は、野生動物に破壊され、荒らされていくことを避けられません。

木乃幡本社工場は、食品メーカーであるが故、一般事業所とは違い大量に食品材料が保管されていました。それが格好の餌となり、多種の野生動物を呼び込んだのです。


一時帰宅で目にしたのは、体調30センチ(尻尾も入れると50センチ程)もある大ネズミの走る姿と周囲をザワザワ...と取り囲みうごめく音、直径2mの黒い円状に蜷局を巻いた数十匹の青大将、セコムに録画されているアライグマ・ハクビシン(壁には穴が空き、天井裏をドドド…と走る音)でした。そして、それらの排泄物が床・壁・天井に散乱し、染みつき、したたり落ち、無残に朽ちていくかつての事業場の姿でした。

震災からわずか9ヶ月後の2011年暮れの時点で、既に食品衛生法の施設基準から逸脱し、南相馬市猟友会による害獣駆除を入れましたが(当社の周りで、アライグマを6頭、ハクビシンを4頭捕獲、イノシシを7頭駆除したと報告がありました)、食品を作る工場として絶望的、到底使用できる様な状態ではありませんでした。


食品を取り扱う事業者であれば、こうした状況を目の当たりにして、再びまたこの設備を使って食品を作ろうという判断をするでしょうか?

よしんばそうした事業者がいたとして、保健所の営業許可は下りるでしょうか?

私たちは、お客様に安心安全な食品を製造し届けることに責任を持つ食品製造事業者として、そのような選択は毛頭考えられませんでした。

ほんの数ヶ月前まで、自社の長い歴史を積み重ね、未来への夢を叶える拠点であった、愛着ある南相馬の本社工場を、私達は断腸の思いで諦めざるをえませんでした。


(2)東京電力からの工場取得費用等の賠償を待つ


原発事故後、福島の農水産物や食品に対する風評被害は社会問題となっていました。

苦渋の選択ではありましたが、福島のお客様のみならず全国のお客様に安心して食べていただき、会社を復興させ福島にも恩返しをしようと、2014年2月に、宮城県名取市へ4億9000万円の総工費にて自社工場を開設いたしました。

工場用地取得費と建設費、設備購入の為、銀行から6億円の融資を受けました。


東電の原発事故によるあまりにも突然で選択の余地がない強制退去により、一瞬で全てを失った私たちは東電から当然賠償が下りると期待していました。

それを前提に、銀行も多額の融資を承諾してくれました。


しかし、その後何年にもわたり東京電力からの誠意ある対応は得られないままでした。

それはまるで意図的な時間稼ぎであるかのようで、提出した書類の不備を指摘して再提出させたり、承服しがたい理屈で賠償を拒まれたりすることが繰り返され、その間に木乃幡の資金的体力はじりじりと蝕まれていきました。


2019年2月26日付で、長年争ってきた新工場移転費用及び増加利息・保証料に対しての和解案が提示されました。実際損額8億円に対して、わずか1600万円弱でした。


東電の言い分は、「新工場の移設は、新たな財産取得という解釈で、財物補償は認めない」「大規模な工場の建設を行ったのは木乃幡の経営判断」というものでした。

しかし実際は、新工場の面積は旧工場よりも小さく、生産能力も従前の6割なのです。


原発から5km圏内といった近い事業所であれば、東電から新規財物の取得費用の一部の賠償が認められた企業もあり、文部科学省のHPで「原子力損害賠償紛争解決センター 和解仲介の結果の公表について」で公表されています。(http://www.mext.go.jp/a_menu/genshi_baisho/jiko_baisho/detail/1329134.htm


木乃幡が食品を扱う企業であることを考慮すれば、5kmでも20kmでも消費者が受ける印象にはさほど違いはなく、旧工場での経営は事実上困難であったことは誰にとっても明らかな筈です。

東電は宮城県への工場移設を新規の財産取得と主張しますが、その原因を作ったのは東電の原発事故です。5年の立ち入り禁止という時間はとてつもなく長い時間です。

私たちは、「立ち入り禁止になっている時点で3km地点も20km地点も同じだ。木乃幡は生き残りのために、移設するしかなかったのだ。」と主張してきました。

しかし、そうした主張は、今日にいたるまでまったく無視をされています。


以下は、財物損害が賠償された案件の【和解案提示理由書】です。ここには常識的な判断基準が書かれており、原発からの距離以外の多くの部分は、木乃幡にも当てはまるものです。


______________________

・常識的にみて、工場用機械をメンテナンスすることなく約2年放置すれば、通常の場合使用不可能な程度に劣化すると考えられる。

・事業再開し製造業を営む場合、取引先から取引を回避される懸念もあること等から、工場として社会的な効用を失ったと言わざるを得ない。工場設備は一体として機能するものであることから、建物、構築物、機械装置その他の設備毎に区別することなく、これらを一体として評価するのが相当である。

・代替生産用の新規設備(機械装置等)の購入に充てざるを得なかった現預金は、本来であれば与信能力の裏付け、運転資金、長期的視野に基づく事業計画に従った設備 資金等の原資となったはずであり、事故によって突如の支出を余儀なくされたことにより企業の財務内容に重大な影響を及ぼすものである。

・事業者にとって現預金の減少は、単に同額の固定資産としての評価に尽くされるものではない上、対外的にも財務内容の評価に重大な影響を及ぼすものである。また、新規に取得した設備の収益性は不確実でもある。そうすると、本件事故により従前の設備が使用不可能となり、事業継続のために代替設備を購入する必要性が認められる場合には、新規設備の取得費用のうち一定額を、損害賠償における本件事故と相当因果関係のある損害として評価するのが相当である。

・本件においては、新規設備の取得価格が財務内容に与えた影響等を勘案し、新規設備の取得価格を基準とし、申立人の事故直後の現預金の額に対する、新規設備の取得価格として支出した金額が占める割合を考慮し、損害額を算定するのが合理的である。

______________________


「法人=永遠の命を持つことを前提に設立される生き物」という考えがあります。全ての会社が、ケガや病気にならないように、日々気を配って経営されています。

しかし、原発の被災企業には、自社がコントロールできない所からの「命の線引き」が行われている現実があるのです。

ほとんどの被災企業は資金繰りが厳しく、理不尽な和解案にも裁判を起こす時間も資金もありません。

年月が流れる中で、世の浮き沈みの波は常に起こり、企業経営はそれに上手く対応していかなければいけません。しかし、それには資金がいるのです。体力のない法人は、ちょっとした時代の変化、環境の変化にも、大きな打撃を受け、窮地に陥ります。足腰が弱れば弱る程、時代の波を乗り越える力がなくなっていくのです。

賠償交渉にじっくりと時間をかけながら待つことで、多くの企業は息絶えて行くのです。


福島県内の2017年度の休廃業・解散動向調査では、前年度二桁増386件で、震災直後との比較では低位ですが、増加傾向が鮮明となっています。(2018/6/18帝国データバンク調査より https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/s180601_19.pdf


しかし、私たちは、この試練をなんとしても乗り越えようと、強く誓うのです。


(3)福島本店の閉店


既知のことではありましたが、これまで木乃幡の売り上げの3割強を支えてきた福島店を、定期借地権契約終了により2019年1月21日をもって閉店しなければなりませんでした。

既に、メインバンクからは限度額の融資を受けており、その土地を買い上げることも、別の土地に移転する費用も準備できず、新しい融資元を探すために奔走しましたが、金融機関からの資金調達の厳しさをかみしめております。


この8年間、東京電力の補償交渉をしながら、必死で営業努力を続けてきました。

マイナスからの再出発である今の木乃幡は、倒れないこと、存続することが、最大の目標です。

そのためには、売り上げの3割強を支えてきた福島本店の再開は、木乃幡の最大の生命線です。


福島本店は、多くの方に惜しまれて閉店しました。閉店を知った福島市のお客様からは、「福島市から凍天が無くなるなんて考えられない。」「凍もちは大事な伝統だから必ず復活してくださいね。」「福島から凍天が無くなってしまうの? 震災があってからは、福島からみんな居なくなっていくのね」など閉店を惜しむ本当に沢山のお声をいただきました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2MDgwOCMyMTcxMjUjNjA4MDhfeU5VVnZRTU5OeS5qcGc.jpg ]


この福島本店を復活させる為に、木乃幡は、東京電力への再交渉を模索しつつ、クラウドファンディングによる自力での資金調達へ復活の望みをかけ、準備を進めてまいります。


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■株式会社木乃幡社長 木幡喜久雄の談話


室町時代から福島に伝えられている「凍もち」は、温暖化のために一般家庭では作ることが難しくなり、現在、この「凍もち」を作るメーカーは、木乃幡の他、ほとんどなくなってきました。

木乃幡の「凍もち」は、山瀬の風速を忠実に再現した工場で作ってきました。

私たちが凍もちを作り、それを『凍天』にして売ることは、福島の伝統を守り、次の世代へ大切な食文化を継承することでもあると考えています。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2MDgwOCMyMTcxMjUjNjA4MDhfRkxpd01iVWptWS5qcGc.jpg ]


震災直後は、以前から技術提携を行っていた株式会社もち吉様(福岡県)のご厚意により、材料費のみのご請求で、「凍もち」の製造工程を肩代わりしていただきました。それは、多大な労力とご負担をおかけしながらの、もち吉様の身を削ってのご支援でした。

そうしたご支援が無ければ、木乃幡はあの時点で会社再建を断念しておりました。

株式会社もち吉様には、この場をお借りし、折衷よりお礼申し上げます。


およそ2年にわたり、もち吉の皆様にそのような多大なご負担をおかけし、あまりにかたじけなく、その温情にいつまでも甘え続けることは、たとえ自社が被災企業の身であったとしても、日に日に申し訳なく、心苦しさが募っていきました。


そして、5年と言われた避難指示に、私たちは新たな地での自社工場建設を目指しました。


しかし、原発事故後、福島は「フクシマ」と呼ばれ、特に農水産物や食品への風評被害が大きな問題でした。

原発事故による風評被害で廃業する事業者の話を、日々耳にする毎日でした。

考えに考え抜いて私たちが出した結論は、登記上の本店所在地を福島県南相馬市に残したまま、宮城県に新工場を建て、原材料を一時加工し、福島県と宮城県の各店にて最終加工し販売するということでした。


『凍天』の商品力と知名度により銀行各行から前向きなご支援をいただけました。2014年2月に、4億9000万円の融資を受け、工場を開設しました。その多額の融資は、東京電力からの賠償を前提としたものでもありました。


しかし、東京電力からは誠意ある対応がありませんでした。

営業損害賠償は2012年8月より始まりましたが、営業損害としての請求額の6割ほどしか賠償されませんでした。そのとき支払われた補償金は、震災前に購入し廃棄するしかなかった資材、原材料などの支払いで全て消滅しました。


私たちは新工場の移転費用及び増加利息・保証料の賠償を、震災直後より東京電力に対し直接、また原子力損害紛争解決センター(ADR)への申立てを通じて、弁護士と共に度重なる交渉を続けてきました。

しかし長年の交渉の末、前出の様な1/50というあまりにも低額な和解案が提示されました。


いったい私たちのような原発20km圏内の食品メーカーが、会社を継続し、事業を再建する為に原発20km圏外に移転し、新工場を建設すること以外、他に選択肢はあったのでしょうか。


株式会社もち吉様や金融機関様はじめ、多くの取引先企業様、関係会社様からの辛抱強いご支援をいただきながら、またマスメディアや、『凍天』ファンのお客様、著名人の方々の積極的な発信・応援にも支えられながら、この長い長い持久戦をなんとか今日まで持ちこたえてまいりました。

しかしこれは、あまりにも納得しがたい和解案です。


被災した法人に対する東京電力の賠償は、事業者の存亡に直結します。

実際に多くの事業者が東電の賠償を待ちつつ体力が尽き、倒産していきました。


私達にはもう時間がありません。行動を起こすことで自社の未来に望みをかけていきます。

日本中の応援してくださる方々の、数々の善意の想いを無にしたくない。必ずやご恩返しをしたいと思っています。


それは、木乃幡にしか作れない「凍もち」をベースにした商品を作り続けることであり、それ自体が古くから続く福島の伝統を途絶えさせないことでもあると強く信じております。


新しい福島本店を、その再起への挑戦の第一歩としたいと考えております。

3月中旬を目標に、クラウドファンディングの準備を整え、あらためて皆様にお知らせいたします。


どうか私どものこの想いを是非ともご理解いただき、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


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■株式会社木乃幡常務 木幡吉成の談話


原発事故以来、本当に多くの困難がありました。

もし震災がなかったら、原発事故がなかったらと考えてしまうことが、何度もありました。


私たちは2003年から楽天市場でインターネット通販を始めました。

楽天市場のコンサルタントから「この商品は必ず売れます。ぜひ出店してください!」と何度も口説かれての出店でした。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM2MDgwOCMyMTcxMjUjNjA4MDhfdWtKc3N1b2VqUC5qcGc.jpg ]


震災直前の全国放送「秘密のケンミンShow」は、楽天市場でショップオブザイヤーを受賞した年(2006年)に取材依頼が入り、福島県民の認知の度合いについてテレビ紹介できるレベルかの見極めの為、2010年まで4年に及ぶ長期の取材が行われました。そしてついに放送が決まり、2010年11月に再現ビデオ撮影が行われ、待ちに待った2011年2月24日に全国放映されました。

私は東京の読売テレビのスタジオの奥で、祈るような思いで『凍天』を揚げ、撮影の様子を見守りました。『凍天』を食べた全出演者が大いに盛り上がり、絶賛した時は、本当に天にも昇るような気持ちでした。


「おいしい。真似出来ない。」と、大手ドーナツ会社の商品開発チームをもうならせた、『凍天』は、世界中どこにもない、木乃幡のオリジナル商品です。


揚げたての『凍天』は格別で、サクッとしたドーナツの中はフワッとした触感で、さらにその後にヨモギの入った懐かしい味の「凍もち」が、噛むほどにモッチリと口の中に広がります。


本当にありがたいことに、福島本店には圧倒的な木乃幡ファンのお客様が多く、閉店までの1ケ月は常連の皆様が毎日毎日通ってくださり、閉店を惜しむ声、励ましや復活を期待する多くのお声をいただきました。本当にありがとうございました。


東京電力との交渉が、これほど長期間頑張っても思うように進まないなか、私たちは、自社の再建への別の道を探すべく、クラウドファンディングという新しい試みに挑戦する決心をしました。


未来を信じ、決してあきらめず、新福島本店を立ち上げ、軌道に乗せ、次の時代の木乃幡を作りたいです。倒れず、事業を継続し、力を取り戻し、生まれ変わって行きたいのです。


私たちは、毎日、『凍天』1つ1つに、魂を込めて揚げています。


この1つの『凍天』を食べてくださったお客様との出会いで、今の苦しい状況が変わる何か奇跡が起こるかもしれない。新しいきっかけが生まれるかもしれない。

そう願って、それぞれが真剣に持ち場を守り、餅を搗き心を込めて揚げています。


もし、本プレスリリースをお読みになった方々の中に、東京電力関連企業様、原発電力を使う他の電力会社様、原子力事業者様、政府、国会議員、復興庁、経済産業省、地方議員の皆様がいらっしゃいましたら、ぜひ、私たちの『凍天』を一度でも食べていただきたい、そう心から願い続けています。


そして、『凍天』という商品、「凍もち」と言う福島の食文化、それを絶やすことはなんとしてもあってはならないという私たちのこの想いをご理解いただきたく、可能であれば職業としての立場ではなく、個人の立場として、応援をしていただけたらと切に願っております。


どうか、多くの皆様の善意のお力をお貸しくださいますよう、伏してお願い申し上げます。


いつの日か、ご支援いただいた全ての立場の皆様と、今のこの状況を思い出し、笑い合える日が来るよう願っています。


それまではスタッフ皆と力を合わせて、全身全霊で頑張ってまいります。


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【関連 URL】

・木乃幡公式HP:http://www.konohata.com/

・木乃幡楽天市場店:https://www.rakuten.co.jp/konohata/

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【会社紹介】

・株式会社木乃幡

・創業:昭和36年

・設立:昭和55年12月

・代表者:代表取締役 木幡 喜久雄(こわた きくお)

・業務内容:

もち米を中心としたモチ米加工製品の製造販売。


【知的財産】

※商標登録 「凍天」(シミテン、トーテン)登録番号:第5316564号

※実用新案 「凍もち入り揚げパン」登録番号:第3048906号

※特許「凍もち入り揚げパンの製法」登録番号:第3076978号

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■【お問い合わせ先】

本件に関するお問い合わせは、下記までお寄せ下さい。

株式会社木乃幡

担当:木幡 吉成

・〒981-1251 宮城県名取市愛島台1丁目2−2 愛島工場

・TEL:022-398-7660 FAX:022-398-8045





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