株式会社トラン

事業展開をタクシーに特化し、最初は観光タクシーの手配からスタートをしました。北は利尻島から南は石垣島まで、もっぱらお客様は旅行会社になりますが、窓口の依頼にもとづいてタクシーを手配します。JR北海道と業務提携して、受託業務としてＪＲをはじめとする全国の旅行会社へ配車しています。旅行会社への早い回答と丁寧な対応と、タクシー会社からの信頼が、この事業を順調に成長させることができた理由だと思います。
もう一つの事業は昨年からスタートさせた定額料金タクシー配車サービスです。乗るたびに値段が違うとか遠回りされているのではないかといった利用者の不安を解消するために、料金も定額で最短で30分前から予約のできるインターネット配車サービスです。

元々公認会計士であるベンチャーの財務担当役員をやっていましたが、そのベンチャー企業でタクシーのプロジェクトを手がけました。そのベンチャー企業を退任する際に、そのプロジェクトのメンバーで集まって会社をつくろうということになりました。ちょうどタクシーの規制が緩和されたときで、何か面白いことができるんじゃないかというのが動機でした。公認会計士としての仕事にも限界を感じていて、新しいことに挑戦したい気持ちもあり、タクシー界のクロネコヤマトを目指そうという意気込みで起業しました。

昨年末にタクシー予約サイト「らくらくタクシー」をスタートさせました。ドコモとAU、ソフトバンクで公式サイトとなっています。飲酒運転撲滅運動と連動させ、飲食店のサイトや、グルメ系サイトを中心に提携し、タクシー予約サイト事業を展開していくつもりです。台風の時などは予約が殺到し、着実に認知は広がっていると感じています。今後は天気予報サイトとも連動して事業展開していきたいと考えています。

先般、神奈川県に提出したビジネスプランが入賞をしました。
そのプランは2つあり、1つは「キッズレスキューサービス」でタクシーを使って子供を犯罪や事故から守るというサービスです。もうひとつはシルバーを対象にしたサービスで地方に残された両親にタクシーを使って何かをお手伝するサービスです。介護でもいいし、荷物などの配送、夜間の巡回でもいい。そんな社会貢献もできるビジネスプランの事業化を考えています。

新しいビジネスモデルを作り、振り返ったときに先駆者だったと呼ばれる企業になりたいと思います。
新しいビジネスサービスが定着するまで5年はかかると思いますが、それをいかに1年、2年に前倒しをするのか、その辺がポイントと思って努力していますが、どうすれば成功するのか毎日が試行錯誤の連続です。決して私も若くはありませんが、業界が業界だけに新しいことをやっている自負はあります。