株式会社エムズコミュニケイト

生活者と企業の間にたって、生活者の視点から1.生活者の把握したい情報を企業にわかりやすく伝えるとともに、2.企業が生活者に伝えたい情報を「最も伝えやすい方法で」伝えるためのコンサルティングを行っています。業務領域としてまずはじめに企業内の顧客＝生活者に対するアプローチを考える1.ＣＲＭ（顧客会員制）、次いで生活者全般を俯瞰してＢtoＣマーケット戦略を考える2.生活者マーケティング戦略、更に企業のブランディングを生活者起点で考える3.トータルブランディング支援と、3つの領域にまで拡大して参りました。

近年、生活者を取り巻く情報環境は劇的に変わりました。生活者はテレビや新聞などの「マス・メディア」から、携帯電話やインターネットなど、普段身につけることができるだけでなく自ら情報を選択できる「パーソナル・メディア」に情報源をシフトしています。このような時代にあって、画一的かつ旧来のPR方法で生活者に自社のよさを訴えても、企業の思いが届くとは限らず、むしろ届かない場合の方が多いのではないでしょうか？

弊社では上記のように生活者の状況を定点観測し、それを踏まえた上でCRM、生活者マーケティング、ブランディングの3つの領域に対するコンサルティングを行っています。

企業が生活者としての顧客に対してどのように関係性を築いていくかはこれからの全ての企業にとっての至上命題となっていきます。
弊社はその関係性構築のひとつの究極の手法である「顧客会員制」のあり方から運用ベースまでの支援を最初の大きな事業の柱としています。
具体的に「顧客会員制」という場合、ポイントサービス会員制のようなものから、コミュニティ、ファンクラブ、通販会員制など様々な形態が考えられます。
またメディア手段としても会報誌からネットあるいはリアルコミュニケーションまで色々な形の展開が考えられます。
これら全ての「会員制」は「顧客とのコミュニケーション」をひとつのミッションとしています。そのミッションを実現させるためのコンセプト〜仕組づくり〜具体的運用までの全てを支援していく形となります。
中でも特にポイントサービスについては、汎用的に展開できるコンサルパッケージ「ポイントナビ2.0」を開発しました。
『単なる値引きのおまけツール』 （ポイントサービス1.0）から、『生活者の “したい”、“ほしい” に応えるコミュニケーション･ツール』 （ポイントサービス2.0）へと進化させるためのお手伝いを致します！

先ほどご説明した「CRM・顧客会員制支援」のベースには、常に「生活者の見える化」や「女性のココロの見える化」のための熱いワーキングがありました。そのスキルとノウハウを生かし、BtoC企業向けの生活者起点のマーケティング戦略支援という領域にまでサービスを広げたものが「生活者マーケティング戦略支援」です。

生活者（お客様）の感性が移り変わりやすい現代、企業が抱える課題とは次の3つです。

1.生活者（お客様）との関係をどのように築いていくのか？
2.生活者（お客様）へどのようにアプローチするのか？
3.どのようにすればそれが未来の自社にとっての価値（ブランド）になるのか？

エムズコミュニケイトは、様々な生活者コンサルティングで培った「生活者（お客様）とのコミュニケーション手法」をご提供することで、これらの課題を解決します。

国内初のポイントサービスの専門支援会社として2003年のスタートから、比較的規模の大きなクライアント様から高い評価を頂いています。導入事例としては、大手百貨店高島屋のカタログ／ＷＥＢ通販事業。イオングループカジュアル衣料チェーン(株)コックスの顧客施策、大手オフィス用品販売オフィス・デポ・ジャパン(株)のポイントサービス導入やＣＲＭ施策等々。戦略の立案から調査、販売促進ツールの制作・運用まで、お客様とトコトン一緒に考え結論を出していきます。

思い出深いプロジェクトとしては、(株)日本旅行様が展開するパッケージツアー商品「ゆらら〜ひごろ旅」において、主に働く女性をターゲットとした商品開発・PRの事例があります。

パッケージツアーのパンフレットといえば、駅構内や旅行代理店の店内のラックに並べられていますね。通常は地名やツアー名がどんと表紙に記載されており、中は区画ごとにツアーのイメージと料金表と日程の詳細について綿密に書かれているかと思います。

しかし「働く女性向け」という切り口で考えたとき、思わず手にとりたくなるようなお洒落な表紙で、ツアーに関しても遅い時間に到着してもチェックインできるようなものの方が女性は喜ぶのではないでしょうか？このように、サービスを使う女性の立場にたって、ゼロベースからひとつひとつ検証・開発した結果、各方面から高い評価をいただくことができました。国土交通省から事例紹介の要請を受けたり、テレビ東京のワールドビジネスサテライトにて取り上げられたことも思い出深いですね。

企業がお客様に提供するサービスにはソフトとハードがあります。例えばコンテンツだけあってもそれを利用していただくための何かが必要ですし、システムがあったとしてもソフトが無ければお客さまに価値を提供することはできません。私が新卒で入社した大日本印刷は、ハードを提供する立場の会社でした。しかし、お客様（生活者）が見るのはソフトの部分であり、よりお客様（生活者）の欲しいソフトを提供できる方法を常日頃考えていました。

企業自身が生活者視点に立とうとしてもなかなか難しいこと。なぜなら、どうしても｢売りたい！｣目線で考えてしまうから（笑）。ですから「企業が考えたいこと」と「お客様（生活者）が考えていること」を分析し、アドバイスするためには第三者の客観的な立場が必要だと思いました。

また、前職で企業の企画部門の幹部やマネージャー、経営者とお話する機会を多くいただきました。その際「企業の幹部はお客様（生活者）との距離が遠い！」という印象を持ちました。「企業が考えたいこと」と「お客様（生活者）が考えていること」を分析し、アドバイスするというニーズは双方に必ずある。そんな思いが強くなり、起業するきっかけとなりました。最初に問題意識があって、そこにサービスを提供するという形ですね。

『生活者の思いと企業の視点のズレ』そこが我々のビジネスの対象。まずはポイントサービスがその代表例であると考え、テーマを絞って、事業化していこうと考えました。

ポイントサービス支援から始まったCRM（会員制）支援の領域を拡大して、さらに生活者マーケティング戦略、トータルブランディング支援へと業務を拡大してまいりました。
その各々の支援領域において、エムズの原点である生活者視点の考え方を常に広めていくというスタンスを忘れずにビジネスを拡大していければと考えております。