株式会社サムライインキュベート

マーケティング、営業、人事など多岐にわたるインキュベートサービスを提供しています。
現在１０社ほどのお客様とお取引させていただいておりますが、２０代の社長から５０代の社長の方まで、業種も幅広く入っております。
そのほとんどがまず紹介でクライアントになっていただき、１、２ヶ月間は無料でサービスを行い、それで良ければ続けていただき、契約料も事業計画の資料を見て決定しています。
基本的なスタンスとして、クライアントが儲からないのに弊社が儲かるという仕組みにはしたくないと考えています。型にはまったスキームなどよりも、個々の企業のフレームワーク、「魂」を作っていくことを志向しています。

一番初めは医療関係の営業の仕事をしていました。３年間働きましたが、自分が本当にやりたいこととは違うものでした。その後アクシブドットコム（現ECナビ）という会社で５人目の社員として入社し、好きな会社にどこでも営業を行いました。前職に比べ、仕事を趣味に出来たと思います。その経験で、とにかくやればなんとかなるということを学んだように思います。当時社内で営業がなかったため一から確立していきましたが、最初にリクルートと提携でき、それから信用の面でも大きく変わっていきました。収益化が見えてきて、黒字に転換した際にサイバーエージェントに売却しました。その後マーケティングの勉強をしながら大阪に営業所を立ち上げ、１年間大阪にて活動し、数字を出して東京に戻ってきました。ECナビは今でも変わらず第二の故郷として社員の方々と仲良くさせていただいております。
ECナビの中で、私の立場で仕事が出来そうな後輩が何人か現れてきたので、彼らにその仕事を任せて育てたいという気持ちと、昨年から起業を考えるようになってECナビのCEOと話していました。
大手企業ではなくベンチャーに私の培ってきた力が発揮できると考えたことと、儲からなくてもいいからアーリーシードの身近にいてサポートしていきたいという想いがあり、この分野に進出しました。人々を幸せにするお手伝いが出来ればと考えています。

３０代は今まで培ってきたものを若手起業家に還元して、弊社も収益を上げていきたいと考えており、４０代ではそれらの収益を社会に還元していければと考えています。社会貢献するための会社を作っていきたいです。社会貢献は社員のやりたいことをベースとして掲げていますが、発展途上国の教育支援支援や、子供を産めない/育成できない方を支援するチャイルドバンクの構築、有機野菜を使ったカフェ、伝統芸能の支援などを行っていきたいです。世界を変えたという証として、ノーベル平和賞を獲りたいですね。

現状として、もっとアジアと結束するべきだと思っています。その意味でも“サムライ魂”というのは、お金を投資するだけではなく、他の国のために日本自身が犠牲となっていくことでしょうか。「サムライ日本、アジアにあり」といえるような日本を作っていきたいです。

シードに対してのアドバイスは、経営者本人にとって楽しく働けることを思考するだけでなく、社員の代表として社員の働く喜びを追求することを心がけています。サムライ魂を持った経営者を多く輩出したいと思っているので、ただの成功者ではなく人格者を作っていきたいです。人格者たるものが最終的な成功者だと思います。そのために、時に厳しいことをアドバイスする時もありますが、それを経営者が理解していただけるかどうかが悩みですね。社員、経営者一丸となって意識を変えていくことが必要となります。そのためには、数字として見せていくことを考えます。

採用としては、無の状態であるインターンを採用していくか、人格の優れた方の中途採用を考えています。サムライを多く育成、輩出していきたいと思います。

サムライは、『ラストサムライ』に影響を受けたのがきっかけです。ECナビの営業本部で、「サムライ営業本部」と名づけて若手を率いていました。サムライインキュベーションは８つの行動規範を掲げています。儀・礼・勇・誉・仁・誠・忠・挑です。

義：社内・外に対して、常に誠実であるべし
礼：非道な行いを禁じ、社内・外に対する行いによっても敬意を払うべし
勇：行動を起こすことを恐れる人々の中から先陣を切って決起すべし
誉：名誉に重きを置き、それをもって己の価値とすべし
仁：慈愛の精神を重んじ、あらゆる局面において、同胞を助けるべし
誠：事を実行すると言った際、それはすでに行われたものも同然とすべし
忠：己の主君、信ずる者に対し限りない忠義を尽くすべし
挑：目指すべき目標は、自らに挑む目標つまり、120％以上達成を意味すべし

私は契約している企業には、行動規範やミッションステイトメント、評価基準を経営者に考えていただいて枠組みを作っています。言葉に落とし込むことが必要です。こういうものは、企業規模が大きくなってから策定するのではなく、出来るだけ早く作ることによって採用の方向性などを明確化することが重要です。

弊社の現在の特徴として、ベンチャーキャピタルと一緒に動くことが多い点が挙げられます。これは、私が現場に入れば、収益をアップさせることができるという信頼を得ているという点では大きな意味合いをもっています。
顧客数としては、来年１年間で１０社から１５社ほどを見ていければと思っております。毎週必ず訪問してメッセンジャーやメールでサポートし、常にそばにいる感覚を感じさせることがポイントですね。１人で１０社ほど持っているのが現状ですが、他の社員には１人に１社の対応で良いかなと思っています。

また数字としては１年目で１千万、２年目で５千万、３年で１億の営業利益を目指していますが、自分のことばかり考えずに動ける会社になりたいと思っています。私個人の目標として、人生が終わったときにどれだけ多くの人が泣いてくれるかということを考えています。私が生きてきた意義を示すことになると思います。その目標の達成が今のミッションに繋がっています。
弊社は財務の分野が弱いので、今後は財務のアドバイスを固めていくことを考えています。

基本的に自分から相手の懐に入るために、自らさらけ出していきます。８年間やってきて、自分の部下をやめさせたことはないのですが、社員一人ひとりのキャリアプランを一緒に考え、それに合わせて仕事を与えています。社員のプランと仕事のズレをおこさないようにと考えています。そうすることによって、人間関係を構築することに繋がっていると思います。