株式会社エス・アンド・ケイ

　携帯電話の充電機器を自社で製作しています。つまりメーカーなので、お店には卸していなくて、問屋に卸しています。携帯できる充電器の製造卸しで、ボックス型の携帯充電器は作ってないです。生産拠点の工場は中国にあり、全て中
国で作っています。

　メーカーとしての販路は、やはり大手家電量販店が中心です。日本で全てのメーカーの携帯電話に充電できるのは弊社の製品だけです。これに関しては特許も取得しています。大手企業様からプレゼントで使いたいという販促商品としての需要が高いですね。

　特別な事ではないのですが、私のスタンスは「発明家」であり続けることです。車を運転する時、サイドブレーキをひかないとキーが抜けないようにする仕組みの特許も持っていました。時期が早くて売れませんでしたが、特許は自分でも数え切れない程多く持っていますよ。

あまり会社の規模を大きくしようという気はありません。少々贅沢をして暮らせれば良いのではないかと考えています。

　メーカーという業態は、業績が伸びたり落ち込んだり、山あり谷ありです。工場が中国なので、製品の品質とか納期の問題があってそこが最も辛いですよね。しかし、ようやく良い工場に巡り会えました。日本では、「報告連絡相談＝ホウレンソウ」がありますけど、中国は一切ない工場が多い。この工場では「ホウレンソウ」を実施してくれていますので、大変助かっています。

　現在我々が提供している充電器は、プレゼントする際に相手が使っている携帯がFOMA ですか、auですか？ということを一切聞かなくて済みます。USBも備え付けであり、とても便利なものだと思っています。販促商品しても、某保険会社代理店からも依頼があって、車用の充電器をロゴマークを入れて取引先などに配っているようです。大手が展示会などの販促商品として配るものも、弊社の製品が多いですね。モトローラ社の携帯電話に充電可能な充電器は日本にないんです。弊社の製品だけです。

　今は色々な業態の方々に、我々の製品を幅広く提供していければと考えています。パチンコ業者には、パチンコをしている間に充電をどうぞ、というサービスがあれば便利だと思いますし、徳島市の全タクシーではお客様へ充電サービスを行っていますね。九州の航空会社が機内の中で充電サービスとして弊社製品を採用していたり、ホテルでも使われています。納品させていただく際に「文句のつけようがない」って言われますよ。（笑）

　3年後の目標は、いまの売上げの３倍ぐらいにしようと考えています。目標としては4億の売上げを目指しています。

　自分のアイデアを商品化するというのが好きなんですね。考えるのが大好きです。本当は私は怠け者で、常々楽をしたいと思っています。色々とアイデアを考えているのは、全て、こんな物があったら便利だなと思えるものです。楽をしたいから新しい物が欲しい、作ってしまえと思うんですね。

　土日は東京を出て別荘に行っているか、中国に行っているかのどちらかです。別荘に行ってリフレッシュして、帰ってきて発明をするというサイクルが自分の中では出来上がっています。アイデアというものは１％です。実際に試作品を作って、あれこれやっているうちに駄目なところが出てくるので、すぐに商品は出来ません。エジソンも以前語っていたかと思いますが、発明は「1％の閃きと99％の努力」につきます。この事を頭に入れつつ、今後も世界をあっと驚かせることが出来るような、素晴らしい製品を開発していきたいですね。