株式会社インターネット・ビジネス・フロンティア

事業内容のひとつは、クライアントの専属で受託を受けて売上を上げるための支援をする専属契約をメインでやっています。しかし、当社に受託を依頼する費用は他社に比べてコストがかかるので、安価なサービスを提供する簡易性のコンサル事業も手掛けています。長期的には簡易コンサルで成功体験をした企業が専属契約に移る仕組みになっています。そして、クライアントとの継続的な関係を構築するために集客後の支援ツールもあります。さらに、集客するための教育事業としてセミナーや教材の販売を行っています。また、弊社の商品を購入してくれる見込顧客を獲得するためのツールとして1年かけて「消えるサイト生き残るサイト」を出版いたしました。検索エンジンマーケティング実践会には２００社もの企業が会員となっています。
教材に関しては今までは紙媒体のみを使っていましたが、今後はセミナーで話したものをCDにして商品化するなど、教育事業を積極的にビジネス化していこうと考えています。ここではマーケッターと呼ばれる著名な方に講演を依頼したりなどしてビジネスパートナーの開拓に注力しています。セミナーを依頼し、CDを販売して印税などをしっかりお支払いする関係が築ければ、継続的に良い関係を築くことが出来、そこから広がるパートナーの紹介なども期待できます。

元々起業を志すきっかけは父の会社の倒産でした。当時21歳だった私は父の保証人になっていたので借金を背負い込むことになってしまい、サラ金8社から同時に融資を受けていたことも…。その経験から資本力のない会社の弱さは身をもって痛感しました。
大学卒業後コピー機の営業を始めて、2000年にIT業界に足を踏み入れネットベンチャー企業を経て、２００４年９月に設立しました。
今でこそインターネットを使ってアプリケーションを動かすことは当たり前になりましたが、2000年当時はインターネットの中に個人情報を置いたり会計ソフトを使ったりというのは考えられませんでしたし、ソフトウェアを提供している企業の社長さんが一同に会する場などでもみなさん口をそろえて「インターネット使っても売上はあがらない」と嘆くような時代でした。その経験から売上支援できるようなネットビジネスの必要性を感じ、それが弊社の方向性を決定づける要因となりました。

ではどういう切り口でサービスを提供できるかと考えた時に、創業時のメンバーにSEOのプロフェッショナルがいたのでSEOを中心に事業を展開していこうと決めました。SEOも競合他社は多くSEOだけを提供したとしても利益は見込めません。さらに、集客するためのメディアというものテレビだったり雑誌だったりと時代とともに変わっていくので、いつかはSEOも使われなくなる時代は来る。ですから集客した後の継続的な支援をサイト内でどれだけやっていけるかが重要なのです。これについては決まった方法論というものを見つけ出せているわけではなく目下研究中ですね。

今後も今ある事業を柱としてやっていきます。課題としては、これまで私たちはセミナー・SEO等をメインに据え、仕組み造りに注力していたので、今までとは違った集客する方法を開拓していき、活動のステージを拡大していきたいと思っています。
今までIPOへのメリットを見出すことができず、株式上場はしないと決めていましたが、今は社員の働くことへのモチベーションを上げるために、そして社員一丸となってよりよい会社にしていくためのアイデアとしてのIPOがひとつの手段になりうると感じてきています。
また、私たちの会社は社内の風通しをよくしようとする試みには積極的ですし、やることをやっていれば就業時間に関わらず社員の自由な選択を尊重していけるような会社にしています。そうすると社員も楽しみながら仕事ができるし、お客様にもわくわくしていただけるのではないかと思っています。楽しさは社内だけでは十分ではなく、社外へも広げていくことが大事です。今後こういったスタンスが主流になっていくと思うので、これを世に広めるためにもIPOをやったほうがいいのではないかと思います。そうすることで、弊社が次社会のモデルになっていけたらと思っています。
具体的には、「ウェブマーケティングの新たな切り口を作りたい」ということでして、ウェブのマーケティングでは、どういうキーワードで集客して、どういうコンテンツを準備して、その後どういうコミュニケーションをとったらいいかということ全てが連動しているんです。なぜかというと、お客様の欲求が含まれている「キーワード」から集客しているからです。そこをしっかりと理解した「売れる仕組み」を体系化したいと思っています。現時点でSEOの部分は体系化できているので、集客した後の部分を裏付けのある数値を基にして体系化していきたいですね。そうすることでウェブマーケティングの新たな方法をオンリーワンで提供していきたいと思っています。そうすれば競合相手もいないですし、パイを食い合うこともないので、よりハッピーなビジネスができると思っています。

社員がわくわくしながら働ける会社を世に出していきたい。そうするとお客様もわくわくすると思うので好循環を生み出します。いままでは自分たちの商品を売ることしか考えてなかったけれど、お客様への提供の仕方によってはもっとお客さんに満足してもらえるのではないかと思っています。
また、セミナーや教育事業を通じてSEOなどITに関する誤った認識を正し、啓蒙していきたいですね。