6月末頃に「Choix（チョイクス）」というサービスを立ち上げました。「Choix（チョイクス）」はソーシャルニュースサイトです。ユーザーがニュースにコメントを入れ、たくさんのコメントがくると順位が上がり、トップに表示される仕組みです。新しい情報や気になるニュースを発見してブックマークして、それを他のユーザーと共有し議論し合うことができます。PVは月に300万を少し超える程度で、これから徐々に展開していく予定です。
他には「Bitem（バイテム）」これは完全登録制のトレーディングサイトです。例えば要らなくなったオンラインゲームのアイテムなどを交換することができます。仕組みとしては弊社でエスクローをして、ユーザー同士でのお金と物のやり取りを保障します。
「OpenID」は、URLをIDとして使用するオープンな認証規格です。どのサイトでも同じIDとパスワードでログインできるようになります。例えば「Choix（チョイクス）」とか「Haru（ハル）」にはYahoo!IDとパスワードでログインも出来ます。大手ポータルではなくて、IDパスワードは登録する会社によって登録する内容が違ってくるものですが、グローバルIDを利用すればで私が使ったことのないサイトでもすぐにログインできて使えるようになります。それが「OpenID」です。いま6000サイトぐらい「OpenID」に対応しています。国内では最初で唯一の「OpenID」ですので、今後認知の認知度アップを目指しております。今年に入ってコミュニティサービス「Haru（ハル）」もオープンしています。

最初は広告代理店で営業をしていました。その後にLycos　Koreaでコンテンツ管理部門などをやって、2003年から日本でWeb関係の仕事をして、会社を立ち上げました。99年頃はWebサイト一つ立ち上げるのに非常に費用がかかり、また技術を持っている人もそれほどいませんでした。今は簡単に安く軽く作れるようになりましたし時代が変わってきているのですから、発想を変えないといけないと思いますね。１人が利用しきれるサービスは限度がありますから、ユーザビリティのよい、きめ細かくカスタマイズできるサービスを作っていきたいですね。

当社が注力しているのは「Choix（チョイクス）」と「Haru（ハル）」です。Web技術全般に興味があるため、社内では色々な技術を開発しながら開発者がやってみたいと思っているサービスを作り出したいなと思っております。
生き残る為の利益追求のみを考えていくのは弊社の方向性と合わないんですね。なるべくコスト節約はしながらたくさんのことを効率良くやっていこうと思いますね。今後もそうなのですが、私が韓国から来ているので、弱点になるときもあります。日本の開発者さんを採用するためには自由な雰囲気や可能性があるところを強調していかないといけないと思っています。当社はWebサービス全般を扱える魅力があるというのを持ち続けていきたいと思っています。

開発者が入ってきて、新しい挑戦をし続けられる会社になれば素晴らしいと思っています。過去10年、ネット環境はかなり変化してきました。そしてこれからの10年は更に変化が激しくなるでしょう。Web技術を使うことで生活をもっと楽しく便利にしていきたいですね。そういう提案が出来る企画者開発者が集まる会社になれればいいと思います。日本はアジアの留学生が多く集まっていますから、優秀な人材はたくさんいます。
当社はベトナム人、韓国人、日本人が集まってきているのですが「無国籍会社」を作りたいです。いい人材を確保して、事業をやるには魅力的です。資金的な調達面、市場規模、隠れている優れた人材といったところもおもしろい要素だと思います。今は小さくてもグローバル展開ができる時代になっていますので、そういうことを実現できる会社になっていきたいと思います。