Xarts株式会社

Xartsは技術者のキャリアを真剣に考え、その上で新しいWebシステムやコンテンツを生み出すことを目的とするベンチャー企業です。 事業ドメインは大きく分けて2つあり、「キャリア×ＩＴ」のwebシステム開発やコンテンツ開発のオンサイト・受託事業と、「アニメ×ＩＴ」のコンテンツマッチング事業を中心に展開をしています。

「技術者のキャリア形成」を真剣に考えて採用した人事システムが、Xartsの強みです。

一般のIT企業においては、どうしても「案件ありき」になりがちです。例えば、VBという言語を使って業務管理系のシステムを作っている企業であれば、技術者はその言語しか使う機会がありません。しかし3年、5年、10年と仕事をする中で、技術者は「他の技術を学んでキャリアアップしたい」や、「もっと新しい分野にチャレンジしたい」と思うようになります。したがって、IT業界は転職率が非常に高い業界なのですが、転職者においては転職数が多くなることで評価が低くなる原因となり、業においては採用コストの増大につながるなど、悪い面があることも事実です。

そこでXartsでは技術者の安定的なキャリアアップを支援するために、３〜６ヶ月、場合により1年〜数年をかけてキャリア形成を共に考え、技術者が働きたい環境で働けるようマッチングを行える現場常駐のシステム開発を行っています。「挑戦したい技術は何か」や、「スキルを高めるためにはどんな仕事に携わればいいか」ということを、社員と一緒に考えながら、適材適所の人員配置を目指しています。

世界で評価され、トータルの売上規模が３兆２千億円と言われている日本アニメーションを海外に流通させ、クリエイターに利益を還元できるようにするサービス作りに力を入れています。例えば、アニメのクリエイター向けの求人サイト「AniCle」の運営や、クリエイターが直接世界に販売できる仕組みを構築することに取り組んでいます。
そしてこれらの事業を通して「ITを使ったクリエイターとエンジニアのキャリア支援と価値向上」を目指しています。

大学時代はバンドマンや小説家、映画監督など、クリエイティブな仕事に大変興味を持っていました。当時はバンドに打ち込んでいたので、起業はもちろん、就職という進路も考えていませんでした。むしろ大学院で研究をしながらバンドを続けていければ良いと思っていました。

転機は大学院に入る直前にワタミのインターンで人材採用のプロジェクトに関わったことです。渡辺社長がよくおっしゃっていた「夢に日付を入れる」というお話に非常に感動し、自分も夢を持ち、それを達成するために日々努力する人生を送りたいと思いました。　　
人材採用のプロジェクトが終了した後大学院に戻りましたが、どういった人生を送るべきか悩み、結局２７歳までに会社を興すことを誓いました。当時学んでいた研究内容に関連させて、社会起業やまちおこし、クリエイティブな業界を作っていくような事業の育成をしたいと思ったことがきっかけです。

実際に事業計画書を作成し、それを手にいろいろな社長にお会いしたところ、当時６２歳で三井物産出身の人材紹介会社社長と出会いました。自分の将来の目標など様々なことをお話させていただいたところ、社員になることが決まりました。そこでは人材紹介の営業やカウンセリングの仕事を経験しました。そして２年後にバイオIT関連のベンチャー企業社長にスカウトされ、その会社の取締役になりました。

それら2つの会社で共通に実感したことは「IT技術者のキャリアが考えられていない」ことです。「エンジニアの夢をかなえる会社をつくりたい」「クリエイティブな業界の人を支援していきたい」。それらの目的意識が相まって、日本のコンテンツを世界に輩出するために「クリエイターの価値を向上していく」と言う弊社の理念が確立しました。そして２６．５歳の時に、目標より半年早く、Xarts株式会社を設立いたしました。

ITとアニメの新しい市場を創り出すことです。現在、ゲームや漫画の分野ではIT化が進み、PCだけでなくモバイルでも楽しむことができるようになるなど、クロスメディア化が進んでいます。クリエイターとして成功し、富を築いている方も数多くいます。しかしアニメの世界においては、クリエイターが登場する仕組みもなければ、世界中に情報を発信する方法もありません。
そこで今後は「アニメ×IT」の分野において、「人」、「モノ」、「金」、「情報」全てを支援する体制を整え、世界展開することを目指したいと考えています。上場も視野に入れて、活動していきたいと考えています。

会社とは「教育の場」であり「家族」であると思います。僕がお父さんで役員はお母さん、中途社員は兄弟で新卒は子どもたち、そういう一つの大家族で会社は成り立っていて、さらに社員の周りにも家族がいて総勢200人くらいの家族からなる集合体です。そして家族のメンバー全員が育っていけることが大事だと思っています。