株式会社マイネットジャパン

私たちは「どこでもドアを実現する」という企業理念からスタートしています。「どこでもドア」とは「会いたいときに会いたい人に会える」ことを意味しています。そして、その理念実現のための第一歩として、ユーザーがウェブに参加することを促し価値に転換することをミッションにしています。

それの第一歩がソーシャルニュースサイト「newsing」です。ユーザーが面白いと思ったニュースを集め、それらを評価していくというものです。ソーシャルニュースサイトとしては国内最大のサービスで、創業初年度企業では唯一『Web of the Year 2006 新人賞』にもノミネートいただきました。このサービスの背景には、ウェブ2.0の波があります。ウェブ2.0といえばブログやSNSが代表的ですが、世の中の多くの人が情報発信に参加するにつれ情報量が多くなりすぎ情報の取捨選択が難しくなりました。この情報の洪水から有益な情報のみを整理して提供して欲しいというニーズが生まれ、それならばみんなでやろうじゃないかと始めたのが同サービスです。○×という単純な意思表示の仕方を提示することで、意思表示への垣根を下げユーザーのウェブ参加への垣根を下げることを目指しています。

「katy（ケイティー）」は、現在3500店舗にご利用いただいている店舗向けの携帯サイト作成サービスです。携帯サイトのオープン化に対して、携帯リテラシーを十分に備えていない町の中小店舗オーナーへの受け皿となるサービスです。基本ページ作成は無料で提供し、地図やクーポン、メール機能などのリアルな商売に繋げるために必要な機能を利用するのは有料になっています。モバイルサイトを作成しようとしてもまだまだノウハウが蓄積されておらず失敗することが多いですが、弊社はいち早くユーザーがとても簡単に携帯サイトを作成できるプラットフォームを提供し、モバイルを売り上げに貢献させるための相談等も受け付けております。また、「katy」で携帯サイトを作ればモバイルSEO対策にもしっかりと対応したサイト作成ができます。

「デコブロ」は、携帯のデコレーションメールをブログに応用したサービスです。携帯ブログは他の企業さんも扱っているサービスですが、弊社のデコブロは機能の充実を図りユーザーの細かいニーズに応えられるものになっております。またi-mode初の公式ブログサービスとして認められたサービスで、i-modeで「ブログ」と検索していただければ検索順位トップに表示されます。毎週過去最高PVを更新し続けています。

「イントラnewsing」はソーシャルニュースサイトである「newsing」を企業内の情報共有のツールとして特化したパッケージソフトです。一般的に会社の中のネットコミュニケーションがうまくいっていないということが言われています。そこにウェブ2.0の利便性やシステムを利用して提供したいと思ったのがこのサービスです。

「newsing2B(ニューシングトゥービー)」は「newsing」のOEM（相手先ブランド製造）版です。様々な業種の会社で自社メディアを作りたいという要望があります。これをご活用いただくと2ヶ月でウェブ2.0型の自社メディアが作れるというものです。

以上いろいろな事業を紹介しましたが、すべては「CGMプラットフォーム事業」と呼んでいるのですが、ユーザーのウェブ参加促進のためのプラットフォームを構築することを目的としています。そして、それをユーザーの入り口ごとにしっかり用意しています。

小学校のころから起業したいという想いと「どこでもドア」を実現したいという夢を持っていました。それなので学生時代に経営を学び学卒業後は、一番「どこでもドア」に近いと感じたNTTに入社しました。その後、大企業のスピード感に限界を感じ、今の会社を設立しようと思いました。

今後はどんどんユーザー展開を狙っていきます。同時に、それぞれのサービスのシナジーを生み出していきたいです。例えば、20台女性の方がたくさん集まっている「デコブロ」という場所があれば銀座駅前のコスメ店はこの層を対象にして宣伝していきたいわけです。そこで、「katy」の店舗さんや会員さんへ繋がる広告を「デコブロ」に載せていくようなことをしたい。メディアとしての「デコブロ」とスモールクライアントのたまり場としての「katy」というような連結をやっていきたいですね。それには然るべきマッチングのエンジンが必要ですが、自社のサービスをエンドユーザーとクライアントの間で回すことで、ネットの中にもっと貨幣を流入させ健全な経済を回していきたいと考えています。

また、「どこでもドア」実現に向かっていくために必要なインフラのレイヤーに手をかけ始めるのが５〜１０年目のタイミングだと思っています。「どこでもドア」が実現するためには、それにチューニングされたインフラが必要だと思うんです。現在はモバイルとPCが文化圏として分裂していますが、今後ひとつにまとまってくると思っています。そのためのインフラがワイヤレスブロードバンドです。まずはそのインフラへアプローチをかけていこうと考えています。その上で提供するサービスは日々妄想中です。

私は成功するかどうかを100年のスパンで見ています。なぜなら22世紀にならなければ「どこでもドア」は生み出せないじゃないですか。また、自分たちが生きているだけのことを考えていても成功はできないと思うんです。だから今は「どこでもドア」が現実化される時代のための土台作りをして、自分が死んだ後も企業理念だけは次の世代に受け継いでいけるビジネスをやっていきたいですね。