インフィニットフィールド株式会社

システムの受諾開発に加え、エンジニアの常駐・派遣をやっています。仕事を請け負う業種は様々で、現在は携帯電話会社のプロジェクトにおいて、請求書を紙で発行しているところをメールで送信するシステムの開発や、2011年から地上波デジタルになるのでそのためのコンテンツ企画のお手伝い、家電メーカの新製品の品質管理プロジェクトのマネジメントなど幅広く扱っています。

弊社はこれらの業務を24名の社員で回しています。特徴的なことの一つに採用時の能力は考慮しておらず、8割が未経験から初めてプロのエンジニアとして働いているところです。これだけの未経験者を現場で働くまで育てるには、独自の教育プログラムで基礎から体系的に教育を行わなければなりません。弊社は、創業以来改善を重ねて今のカリキュラムが出来上がっています。実績としては、実際に8割の社員が未経験から初めてプロとして働いていること、さらに高卒19歳で入社した社員が21歳のときに独立して成功を収めていることがあります。

今後はこのノウハウを生かした人材育成コンサル業務も2008年9月から展開していく予定です。業界全体の人材不足と体系的な教育制度の欠如により、未経験者から育てる仕組みへの潜在ニーズは大きいと思っています。現在の教育制度は3ヶ月で完成するものですが個人でも参加できるよう、これをもっと凝縮し、期間を短縮することで一般的な市場で売られている金額の半額以下で提供することを目指しています。

起業したいと思ったのは20歳のときに働いていた企業の社長が、好きなことをやりながら、仕事に時間を使わずともお金も貰えていたので、自分もそのような生活をしたいと思ったからです。その後、4年間技術者として腕を磨き、営業を1年経験しました。その時、研修を商品として販売していたことから、今の教育制度のベースが出来上がっています。そして、そこの会社で知り合った４人でインフィニットフィールドを起業しました。

知名度の向上と信頼の獲得のために上場を考えています。しかし、最近は「起業格付け」という新しい企業の評価の制度が出来てきているので必ずしも上場が必要というわけではありません。市場自体の上場への価値が下がってきていますし、世間の人がより信頼を寄せてくれる手段を取っていきたいと思っています。

私が長期ビジョンとして設定していること、それは「エコノミックビオトープの創造」です。「エコノミックビオトープ」とは、「ある特定の地域が経済的に完結している状態」のことをさします。私は、このエコノミックビオトープを創造することによって、貧困が原因となって「衣食住」が満たせない人々や戦争、内戦が原因となって「安全」が満たせていな人々の抱えている問題を根本的に解決できるのではないかと考えています。

しかし、「エコノミックビオトープの創造」を理想的な状態で実現するためには、想定で約300年という期間が必要です。単純に考えて、私が生きている間にこのビジョンを100%の状態で達成することは不可能です。では、どうするか？それを考えたときに出てきた答えが「ビジョンに共感し、遺志を引き継ぐ人財を死ぬまでに最低3人以上は見つけ育てよう！」ということでした。ですから、弊社はこの意思を継ぐ人材を見つけ、育てていくことへ全力を注いでいきます。