アースデザインインターナショナル株式会社

産業廃棄物の不法投棄や偽造問題について解決するために、画像とＧＰＳを使って廃棄物がどのように処理されていくのか情報公開ができるシステムを特許として取り、大手企業と開発して自治体や国と一緒にルールをつくって広げていくという事業を行っています。

また、これに付随した形で保険を作っています。我々が開発したエコ証明(上記に書いた産廃物追跡システム)に入り、チェックがされていたにも関わらず不法投棄された場合は保険を適用しますというものです。企業は大体処理費用の3％くらいでこの保険を組むことができます。

上記の事業名を「エコロビ」といいますが、これにはエコをして喜んでほしいという考えが盛り込まれています。

私は大学生時代、家庭の事情から大学を中退しダンプカーの運転手になり、そこで人生観が大きく変わりました。当時19歳で遊び盛りの大学生だった自分は、それまで綺麗なものしか見てこなかった。しかし、ある日突然グレーゾーンの社会の中に入ってしまった。それでも私は私であり、大学生であった頃と変わらないという自覚を持っていましたが、社会はそうは見てくれませんでした。

世の中大変な仕事をしている人がいて社会があるということを知ってショックだった一方、格差社会というものに飛び込まなければならなくなったことが歯がゆかった。目の前には偽造や不法投棄の問題があふれかえり、そういう裏社会に自分がいることが腹立たしく、気分が悪かったのを今でもよく覚えています。

「この状況を変えたい。」そんな一心で、現場で働きながら産廃業界について13年間勉強し、どうすれば不法投棄がなくなるだろうかと考え続けました。裏社会をでて、重要な業界であるけれども誰も立ち上がろうとしていない処理業界で情報公開する仕組みを作ろうと考え付いたのは、そんな折でした。

産廃業界だけでなく、世の中あらゆることに偽装や偽造、ゆがみがでてきています。それをなくしたいと思ったのは自分が後ろ指さされたこと、その中で悔しくてその思いを背負ってしまったところからきていますね。全うな企業ができて全うな世の中ができて全うな子供が育っていくような環境にしていきたいと考え、自分は特に産廃業界に精通していたのでこの分野において会社を起こして世の中のゆがみをなくす活動をしていこうと思いました。

ひとつはどんな競合他社にも負けないシステムを、現在協力をいただいているNTTMEさんと共に完成させたいと思っています。セキュリティ、値段、現場が使いやすいものであるといったあらゆる面において誰にも負けないシステムです。

現在NTTMEさんと全国的にシステムを広げる活動を進めていますが、これは相当大きな動きになると思います。社会に浸透させるには時間がかかりますが、NTTさんはインフラという面についても全国に基盤をもっているので心強いです。

もうひとつは各自治体と連携して国民県民が安心できる、廃棄物になやまされない社会をつくることです。県外から入ってくるゴミが不法投棄をされないように県側が監視できるようにするモデルは現在やっていますし、条例化できるようにがんばっています。人はルールをつくらないと守らないので、条例化することには大きな意味があると思っています。

全うに生きようとするとものすごいエネルギーが必要ですが、私はそういう生き方をしていきたいし、会社全体も全うにしていきたいというのが私の想いです。

廃棄物が適正に処理され、環境に配慮された形で地球に循環させていくような社会を創りたいと考えています。