フォースクーナ株式会社

総勢22名の会社でのエンジニアが大多数で、後は少数の事務と営業がいます。
多くのシステム系の会社がシステムを開発するのに対し、弊社ではシステムを作った後の管理をするのがメインです。多くの会社ではシステムを作った後、お客様に納品してその後の管理はお客様にお任せしています。

しかし、お客様にそんなにノウハウがあるとは限らず、ショッピングサイトなどのように短時間、サイトが止まるだけで大きな損失が出るサイトもあります。ただ、エンジニアを自社でそろえ、24時間体制でサイトを管理するのは困難な場合が多いので、弊社はその管理を代わりにやっています。弊社では18名のエンジニアがシフト交替制の24時間体制でサイトを管理しています。弊社では提携しているパートナーにシステム開発をお願いし、弊社でその後の管理をしております。

管理をしているサイトは、サーバー1台だけのところから大きなポータルサイトですとサーバーが100何十台ところもありますし、多種多様ですね。サイトの種類もいろいろありまして、携帯電話のサイトもあれば、PCのサイトもありますし、中身もショッピング、SNS、着メロ、オンラインゲームなど多岐に渡ります。ただ、使われている技術がLinuxやPHPなど結構ポピュラーなオープンソースのソフトなどが多くて、ベースは同じようなものが多いです。

仕事の依頼は、主にパートナーさんからの紹介とウェブ経由です。他にもアドワーズ広告などを出したり、媒体に出したり、他にもニュースリリースの掲載サイトにこつこつ投稿したりして、そこから問い合わせが来ることが多いですね。それ以外には、あまり営業をしていないので営業が今後の課題です。

私が以前、システムの管理の仕事に携わっていたときに、表立ってサイトの管理を専業とする会社が少ないことに気づいたことがきっかけです。その当時のサイト管理の事業というものは、マニュアルはこちらが作成しますからそこから外れた部分に関してはお客様が責任をとってくださいというものでしたが、そのことに違和感を覚えました。そこで、こちらでどういう風に管理していくかということを考え、お客さんに確認してもらい、それで良ければその方法で管理していけば、こちらのノウハウも使えますし、お客さんにも満足していただけますし、お互いハッピーになれるのではないかと思いました。
やはり技術的に大変なところなので皆さんやりたがらないようなのでニーズは高いです。
始めは、１人でマニュアル作り（運用管理と呼ばれる）をしてコンサルタントのような仕事をしていました。そこで得た資金を元に運用(管理)サービスを始めました。2003年に会社を立ち上げ、翌年からはもう運用管理の仕事をしていました。

99年から2000年ぐらいにかけてMSP（マネージメント･サービス･プロバイダ）という言葉がアメリカで生まれて運用を専業でやる会社が立ち上がったのですが、あまり盛り上がることもなく、特別急増はしませんでした。やはり、専業で運用をやる会社は少ないですし、競合はあまり多くないと思います。どの会社も最初は何とか自社のエンジニアが全て運用をするのですが、サーバーが増えるにつれて自社のみで運用をするのは難しくなり、委託されることが多いです。以前は、自社のエンジニアでは対応できない部分だけを委託するという形が多かったのですが、最近では運用をすべて委託される会社も増えています。

現在、システムが増えているのに、エンジニアが増えていないという状態なので今後も事業は順調にいくのではないかと考えています。やはり、いいエンジニアは急に増えるものではないと思うので弊社では教育に力を入れています。弊社では中途の方を多く採用しているのですが、弊社の特徴としまして中途の方でも優れたエンジニアになれる、教育の制度や自分でも勉強できる環境を整えています。

あまり技術的に優れていないお客様をターゲットとしていたのですが、実際に事業を始めてみると運用を専業にしている会社であっても運用に困っているところがあることがわかったのでまず、そういう会社とアライアンスを組んでいきたいです。そして、アライアンスを組む会社がある程度の数になってから、技術に強くないお客様の運用の仕事を全てやるという次のステップに移りたいと思っています。現在の管理しているサイト数がサーバーの台数ですと1500―600台くらいですから、これが３年後には4000−5000台などになっているといいと思います。