株式会社レストラン・エクスプレス

「デリバリー＆お寿司」という2つのキーワードで会社をやっています。お寿司は日本人が一番消費している食事ですが、お寿司デリバリーを主たる業務にした会社は、日本では弊社が唯一だと思います。お寿司以外では、韓国のＢＢＱというフライドチキン会社と提携していて、今後さらに種類を増やしていく予定です。
デリバリー関係以外では、子供の落書き原画を使い、それにデザイン性を持たせて作品にするという事業も行っています。これは、親子の交流や絆がとても深くなる社会性のある事業だと思っています。最近はブライダルのオプションとして新郎新婦の子供時代の絵を親御さんに渡すという事業もやりはじめています。これらの事業は、デリバリーとは直接関係ありませんが、ビジネスマンとしてあるべき姿は利益を出すとともに人間的な面を磨くことだと思っていますので、人間的な部分にフォーカスした事業という意味では違和感はありません。

アメリカに滞在していた時、グリーンカードを持って働くために寿司屋になった事から始まりました。帰国後、地元で寿司屋をやろうと思ったのですが、日本の板場の世界は怖いし、寿司屋も沢山あったので、たまたま飲み屋で弊社の現専務と意気投合し、サンドウィッチ店をやることにしました。元々、適当な起業だったので失敗ばかりしていましたが、店舗販売だけではなく、ビジネス街やコンビニ等、売る場所を変えることで次第に上手くいくようになりました。食べたい物を食べたい場所に届けるデリバリー事業のマーケット拡大を確信し、お寿司デリバリーを主軸として事業展開することになりました。

ブランドを6から7、店舗数で2000〜2500店舗くらい出店していきたいというのが中期的な目標です。テイクアウトも空洞化しているので、お寿司というキーワードで言えば自社でテイクアウトできる直営展開を広げたいと考えています。
デリバリーはクオリティーが命です。味だったり利便性だったりの価値がなければ残れません。弊社は、チラシの紙厚からビジュアルデザインなど、売上に影響する要因を科学的に分析して実績をデータ化しています。これにより、合理的で費用対効果の高い事業展開が可能となり、各店舗間でのシナジー効果も生み出してくれます。計算していくと、2000〜2500店舗作ると究極な形になりますので、中期目標としてこの店舗数を挙げています。
しかし、飲食業において一番重要なのは、美味しいということ。これをしっかりと実現した上で、戦略的な要素を充実させて事業を進めていきたいと考えています。人が１０やるなら１００やるといったところでしょうか。成長のための社員教育として、本質的なことを根気強く合理的に教えるようにしています。

会社としては、10人が幸せになるよりも100人、1000人が幸せになる方が良いですから、それには日本一、世界一を目指すという目標を持つべきだと思っています。根本的な経営は私的なものではなく公なものなので、最善を尽くし、沢山の雇用を生みだせる事が重要だと考えています。売上げは高い方がいいですし、社員の給料も高い方がいい。将来的には、社員みんながずっと働きたいと思う会社にしていきたいと思います。