株式会社キッズコーポレーション

弊社は、幼児教育関係の事業を全般的にやっております。私をはじめスタッフは全員幼稚園教諭の資格を持つ、教育者が集まった会社です。
主要事業は大きく三つのサービスで、まず企業向け社内保育施設の開設サポートで、一般企業はもちろんショップや病院等にも広がっています。あとはティチャーサポートセンター（TSC）と言って、幼稚園教諭の派遣を行っています。もうひとつは、玩具の販売です。

1993年にベビーシッターハウス「ピーターパン」として創業、1995年の5月に法人化して、会社名を株式会社キッズコーポレーションとしました。全員が幼児教育関係者というオールインワン企業というのが特徴ですね。弊社の理念は、なにより子供が最優先、子供にとって何がベストかを考える事を常に考えながら事業展開をしています。

私は元々幼稚園の先生で、父親が幼稚園を経営という環境でしたので、自然に後継者として実家の幼稚園を手伝っていました。しかし、保育観の違いにより、自ら起業する道を選択することにしました。現在、実家の幼稚園は弟が継いでいます。 大学時代より起業したいとの志もあったので、自然の流れであったと感じます。

基本的に個人向けのベビーシッター事業がベースでしたが、西武百貨店に託児所を導入して頂いたのをきっかけに、次第に法人向け事業を拡大していきました。現在、ベビーシッターは１３０名くらいですが、五年後を目標に、各都道府県に一ヶ所づつ託児所の全国展開ができればと考えています。企業内の託児所は、親が一生懸命働いている場所なので、子供に教育上とても良い影響を与えると考えています。そして、出産後も仕事と育児が両立できますので、働きたい優秀な女性を再び職場に呼び戻すことが可能だということですね。
また広報活動は、当初こちらから売り込むなど積極的に行っていましたが、今は積極的には行っておりません。出る杭は打たれますから、地道に正しく事業展開することが、結果ブランディングと広報につながるのではと思っています。ベビーシッターという職業はかなりの肉体労働なので、優秀な人材を数多く確保することが難しいと感じています。ですから、子供達に対して良い教育環境であることと同時に、先生たちにとっても良い職業環境にしていきたいと考えています。元々教育者として現場にいましたから、その経験から、子供達と保護者そして先生にとってベストな環境作りを目指しながら、日々事業展開しています。

礎になるということですね。人間は、一生のうちでそんなに多くのことは出来ませんから、正しく人を育てることによって、いずれ良い方向に変わっていく。幕末のように、正しい教育によって優秀な人材が育ち、国を変えていく力になる。それが私の理想だし、夢ですね。

幼児教育は、人生の基礎を築く時期なので、そこを私は変えていく必要性があるなと思っています。いまの幼児教育を見ていると、大人の都合で何かを教え込むという形が多いですね。周りを気にして、とにかく何かをさせないといけない、鼓笛をやらせてみたり習字をやらせてみたり、という見かけの教育に走っているような気がします。私は、もっと根底にある心の教育というものが重要であると思っています。我々教育者はもちろんですが、保護者や企業の方々も、子供達にとって本当に必要な教育とは何か、心の教育とは何かを真剣に考えることが大切だと考えています。