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クラシックコミュニケーションからのお知らせ
【重要】配信サービス統合に関するお知らせ
現在ご利用頂いております「VFリリース」につきまして、ユーザビリティの向上、機能追加、品質向上を目的とし、2012年4月1日(日)に「ValuePress!」と配信サービスを統合させて頂く運びとなりました。

配信サービス統合に関する詳細はこちらをご覧下さい。
(2012-03-19 00:00:00)
【重要】経営統合のお知らせ
クラシックコミュニケーション株式会社は、株式会社バリュープレスと平成24年3月1日付けでPR総合支援企業に向けた経営統合を行うことを決定致しました。

詳細はこちらをご覧下さい。


(2012-02-28 12:00:00)
リリースの「業界検索」機能を強化しました。

VFリリース内の「業界検索」機能を強化しました。

(2012-01-17 16:00:00)
Grow!ボタンを設置しました。

ソーシャル環境を調査を目的に「Grow!」ボタンを設置しました。

(2012-01-17 10:00:00)

 
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「自然の産物に認証を。消費者に安全な製品を届けるための認証審査に注目!」
株式会社FEM 代表取締役 山口 真奈美

環境・CSR事業の他、ControlUnionの日本支部として森林、繊維、農業などの認証事業に取り組む株式会社FEM 代表取締役 山口 真奈美氏にお話を伺いました。(取材日:2007-12-11/聞き手:大口 顕典)

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  現在の事業内容をお教えください。  

従来からの環境事業とCU(ControlUnion)における認証という2つの事業を行っています。

ControlUnionとは、世界の50カ国以上に拠点がある認証機関で、本部はオランダにあります。ControlUnionは、システムやサービス、物流に関する貨物の調査、そして認証を事業の中心としています。

弊社は従来からの環境事業の他、ControlUnionの日本支部として森林・繊維・農業などの認証審査もを手がけています。



  ControlUnionの認証審査とは?  

基本的には環境・社会・経済などの側面から、独立した第三者として現地を訪れ中立的に審査を行い、判断致します。最低年に一回は行いますが、その結果が良好なものであれば企業に証書を発行させて頂き、第三者的に保証するシステムです。

たとえば認証審査とは、タオルを例にとってお話すると、製品の生産地、農場で農薬を使っていないか、労働条件はきちんとしているのか、児童労働をしていないか、賃金を払っているか、労働時間はきちんと守られているのか、環境面での対策や薬品の使用などはどうなっているのか、など生産地自体を認証しています。

日本の企業がその綿の糸を輸入した場合、タオルであれば、その糸から織ったタオルを最終的に仕上げるための関係する会社全てを審査しています。工場でも、きちんと審査をさせてもらって、排水をどうしているのか、労働条件はどうなのか、環境的にどうなのか。特に一番重要なのはオーガニックコットンでないものは混ぜないで正確にすみ分けて作っているのか、混ぜる場合はどの割合なのかなどを審査します。

最終的に製品が仕上がるまでのあいだに、他のものを混ぜたりせずに基準に基づき製造や取り扱いをしているのであれば、国際的な独自のロゴマークを最終製品につけることができます。繊維製品であればEKO・OEなど、木材や紙などの森林認証製品であればFSCなどのマークです。消費者の方に対しても、このロゴがついている製品が、環境に配慮された製品であるという証明になります。

これらのロゴは現在、日本よりも欧米でかなり注目されており、大手企業で優先的に採用し、商品を作るという動きになっています。

そのほか、有機農産物・バイオマス・品質管理システムや、日本の農水省で推薦している、GAPと言われる農業の生産地自体を認証するものもあります。野菜や物だけではなく、生産地で、違った排水が混ざらないようにしているか、衛生面は大丈夫かなど、多角的に審査をするような、様々な分野の認証も行っております。

EKO・・・EKO Sustainable Textile (GOTS基準で審査)
GOTS・・・Global Organic Textile Standard
OE・・・Organic Exchange
FSC・・・Forest Stewardship Council(森林管理協議会)



  ControlUnionとFEMの具体的な連携は?  

ControlUnionは、国際的でヨーロッパに輸出する際に必要なものなど、グローバルな認証をメインで扱ってきました。各支部によっても特徴があり、コーヒー豆自体の認証や、最近ではパームオイルなどのバイオマス系もあります。
ControlUnionは、世界各地の拠点で同時に同じシステムでやりとりをしたり、連絡をとっておりますので、非常にスムーズな連携が取れています。

FEMでは、従来から企業や自治体における環境教育や対策、環境ガイドラインの作成やCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)の面での対策についてなど、様々な環境事業を展開しています。
また、私自身、環境に関する講演、コラムなどの原稿やCSR報告書の第三者コメントの執筆、環境教育のサポートも行っています。CSRに関しては、専門的知見から第三者としてその内容を確認し、「実際にここは良くできている、ここが足りない、課題としてこうした方がよいのではないか」などのコメントをについて執筆、講演をさせて頂いておりますが、近年の企業の環境やCSRへの取り組みについては目を見張るものがあります。

さらに地域振興のために地方自治体と一緒にプログラムを作成したりもしています。最近ではエコツアー(弊社ではフィーリングツアーと呼んでいますが)を通じて、都市と地域との交流を図るための企画やコーディネートなども行っています。
このような環境・CSRや教育事業などの展開と言う部分がFEMのもうひとつの柱です。



  起業に至った経緯は?  

私は小学校の頃から森林や環境保全に関わる仕事をしたいと思っており、大学・大学院時代、環境関係の財団や研究所、国際機関などでバイトをしていました。世の中の動向が、次第に環境が大事だというふうに変わってきて、20代の私にも、環境調査や環境に関連する仕事、環境イベントのコーディネートなどの仕事が舞い込んできました。

環境に関する話は学者の方にもよりますが、中にはお話が専門的過ぎて一般の方に分からないという問題があり、同じような一般の立場や目線で専門的な話を解り易くしてもらいたいということでも、いろいろと仕事を頂いておりました。

もともと私自身は、会社を作るつもりはなかったのですが、仕事が徐々に増えてきて、各団体から様々な分野のお仕事を頂いていたので、その受け皿的なものとして会社を設立したのが発端です。

小さな頃から環境保全や森の保全の仕事に就きたいと思っていたのですが、起業など以前は予想もしていなかったので、いつのまにかに会社を起こしてしまったという感じもありますね。

森林の認証や環境管理・監査などは大学院時代の研究のテーマでした。企業がそういった制度を採用したときに、環境的にも企業的にもプラスになるのかという分析を試みていました。

森林の認証は、ほとんどの人が知らなかったので、講演や本・雑誌などで書き物をさせていただいたこともあり、縁があって認証機関をやらないかという話を頂き、ControlUnionの日本支部を担い始めたのが、2006年からです。



  今後どのような成長戦略をお考えですか?  

認証は目的ではなく、ひとつの手段であると考えています。環境により配慮した良い物を消費者が使う。そのためには、そのような製品を企業が製造しなくてはなりません。そのきっかけでもありスイッチでもあると思います。

従来の製品は本当に環境や社会面にも配慮されているのか。そこを見分けるための選択の指標が認証であり、今まで何も気にせずに使っていたものが、間接的にどこかの森を破壊している、人権を侵害しているなど、そういうことにつながらない、という安心感を持つことができます。つまり、消費者の変わりに現地へおもむき、チェックをする係ですね。

森林や繊維などの様々な分野の認証が、今の時代であるからこそ必要なのだと思うのです。本音としては、将来必要のなくなるような社会になることが理想かもしれません。

現在、地球上の環境は悪化しています。しかし、具体的にどうしたら良いかという手段は分かりません。だからこそ、目に見えて安全な物を消費者が選択することによって、企業の方もそういう物を作る方が、環境にも良いし、利益にも繋がるというふうに変わってきていると考えています。そうすると認証のニーズも必然的に高まってきます。

2008年からは、消費者や企業に向けて重点的にアピールをしていくことが重要だなと思っています。「どのような意義があるのか。どうしたら買えるのか、どこにあるのか、どういうふうに見分ければいいのか」など、企業様のみならずきちんと消費者向けにも伝えていくことが必要です。また企業側にも、CSRや環境関係の部署などはトップダウンの所が多いので、本物の認証とは何か、また今地球上でおこっている様々な問題について一緒に考えていただき、具体的な行動に繋がるための情報提供をして行かなければならないと思っています。



  企業としてどのような目標を掲げていますか?  

今の時点では、システム的に動かなければならないのは、ControlUnionを中心とした事業なので、当面は認証の方を、軸足としてきちっと固めていきます。

日本では認証もControlUnionという社名もあまり知られていません。海外では分野によってはわりと知られているので、当面はそちらを軸に動こうと思っています。認知度が上がらないとニーズが無い世界です。

またオーガニックコットンや森林認証(FSCなど)の普及にも取り組んでいく計画です。FSCを日本の林業家が初めて取得したのは、2000年です。まだまだ最近のもので、世界では8000件以上、日本全国では700件弱くらいしか取得していません。ここ数年、取得者が増えておりますが、ISOの認証に比べて非常に取得率はまだ低いのが現状です。認証は取得企業が「もう継続しない」と決定されない限り、毎年必ず審査させて頂きますので、基本的には増加傾向が続くと思います。

今は、組織面の体制強化、PRの面でも足りない面が多かったので、そちらの方にもなるべく力を入れていく考えです。当然今後は、資金もスタッフも必要に応じて増やしていかなればならないと思っています。



  3年後の夢は?  

3年後は、会社としてはFEMとControlUnionの両方がきちんと柱として動いているようにしたいですね。現在、認証の方は、日本国内で始めているプログラムがまだ少ないので、検証をして、運用できるものはすべて運用させ、日本国内の認証を増やしたいです。また、日本企業の国際的競争力を強化して頂くための手段として、このような認証制度を利用して頂ければと思っています。

さらに、分野によってはほとんどの企業は海外に工場の拠点を持っています。そういった企業へのプロモーションをかけることと同時に、海外での認証取得の斡旋をすることで、海外の拠点と連携を図りながら認証を展開する、という2つのやり方で認証を広げていきたいと考えています。

なぜなら、日本に輸入した製品が、諸外国の環境を破壊していたり過酷な労働を強いていたり、経済的な側面、衛生や安全の確保などで悪影響を与えてはならず、日本企業が海外に与える影響は小さくないからです。

そして、私どもの取り扱っている認証について、聞いたことがあるというくらいにはしたいですね。様々な認証とそれに伴うロゴがありますが、一般的にも普及させていき、ControlUnionを通じて、様々な国際的な認証があるということを、より多くの人たちに知ってもらいたいと思っています。さらに生活の一部に取り入れてもらえるようにしたいです。何気なく手にしたものが実は環境にも社会的にも配慮された素晴らしいものであったら素敵ですね。そのためには自己主張するものではなく、あたりまえにそこに存在するような「さりげなさ」と「機能性」などが認証製品にも必要かもしれません。

日本は素晴らしい技術やノウハウ、そして環境対策を蓄積しています。日本の試みはとても海外でも注目されていますので、日本発の海外でも必要な基準作成や構築の試み等のお手伝いが出来れば幸いです。そして、安心して気持ちよく生活していける世の中にするために、地球や自然・環境のことを考えながら私たちの生活が充実したものになるような社会創りに貢献していきたいです。

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      株式会社FEMの企業概要

社名:株式会社FEM
代表者:山口 真奈美
設立:2003年10月
資本金:1,000万円
住所:〒105-0003 東京都港区西新橋3-19-14 東京建硝ビル7F
TEL:03-6430-7977
FAX:03-6368-6666
URL:http://www.f-em.jp/

事業内容:
1.認証事業
2.環境教育事業
3.環境・CSR関連事業

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