株式会社チャンスイット

弊社は、WEB広告はもちろん、WEB製作、アフィリエイト、SEO対策、懸賞関連のコンテンツ提供、マーケティングリサーチやプロモーション企画、人材紹介など幅広い事業を行なっています。
中でも社名にもなっているサイト、「チャンスイット」が、弊社のメイン事業となります。「チャンスイット」は創設11年を迎える老舗のサイトです。現在会員が120万人で、2008年4月1日にリニューアルを行ないました。
リニューアルの目的は、懸賞サイトとしては老舗だったこのサイトを、そこから脱却して多くの方に対してチャンスを与えるような総合ポータルサイトにしたかったからです。その流れで、実は2008年4月から9月まで、BSのテレビ番組をスポンサードしています。内容は「ブロガーにチャンスを与える」というコンセプトで、一般ブロガーを最終的に著名人にしていくというもの。私自身も番組の合間に流れるインフォマーシャルに出演しており、こういった形でテレビとWEBを連動させるクロスメディアを実現しています。

最近ではフラッシュを使った企業広告などの依頼も多くなってきています。視聴者を説得し、商品やサービスに対する理解度を高めて、本質を見極めてから購入して欲しいというクライアントニーズから、フラッシュ広告の需要は高まっており、弊社としても今後さらに注力していくべき分野であると考えています。

他にも、金融案件に強い「Get Money!」や「ポイント広場」など多くの媒体を持っており、トータルの会員数は200万人を超えています。もちろん、会員数の多さだけでなく、たとえば「チャンスイット」では、10年を超える歴史の中で、会員の年齢層が30代〜40代と比較的高く、他社に比べると非常に質が良いのも特徴です。あるクレジット会社さんからは、他社の会員に比べてコンバージョン率がとても高く、3倍くらい動きがいいという評価をいただいています。現在WEB系の広告市場がアフィリエイトに移行する中、これだけの規模の中堅メディアで純広告が売れているということが、弊社の一番の強みであるともいえます。

会社設立のきっかけは、取締役でファウンダーでもある辻誠が、「チャンスイット」というサイトを11年前に立ち上げたことです。彼はもともとシダックスにおり、そこでプログラマーの仕事をしていました。同時に「チャンスイット」を運営していたのですが、創設後9ヶ月でサントリーのバナー広告の仕事が入ったころから、徐々に会員数が増え、1999年に株式会社チャンスイットを設立することになったのです。
　
当時はまだインターネット環境自体が整っておらず、アナログ回線の時代です。ただ、懸賞サイトは企業にとってニーズが高く、特にアメリカでは市場が伸びている時期でした。そのアメリカのビジネスモデルを日本に持ち込んだのが「チャンスイット」です。もちろん、懸賞サイト自体は日本にもありましたが、当時は使い勝手が悪く、プログラマーでもあった辻が使いやすく便利になるよう改良を加えたことで、一気に伸長したのです。

その後、創設10年を機に辻が親会社である株式会社アドバックスの取締役に就任し、当時現場責任者であった私がチャンスイットを引き継いで代表となりました。事業を引き継いだことで、今度は私自身が会社をもっと大きくしなければと考え、同じ子会社同士である株式会社アドクロスと事業統合したのが2008年4月です。

私はもともと31歳でチャンスイットに入社しました。そして3ヶ月で営業マネージャー、3年2ヶ月で取締役事業本部長となり、その後6ヶ月で社長に就任したのです。入社当初は、希望していた営業企画ではなく営業からのスタートだったのですが、実際に仕事を始めて3日で「こんなやりかたではだめだ」と会社に文句を言ったのです（笑）。営業のノウハウを伝える仕組みもなく、それぞれの人材にも自主的に課題を解決する能力がない。当時は、この会社全体が未成熟だと感じていました。一方でものすごく自由な社風には魅力があり、そこでがんばってきたのが今報われているのかなという感慨はありますね。

売上面でいうと、前期から2.2倍を目指すという成長戦略をとっていて、直近ではメディア露出をテレビ番組で増やし、会員獲得をしていくことに注力しています。プラスアルファとしては、代理店事業、フラッシュ広告の製作が伸長しています。フラッシュ広告の場合、クライアントは一度製作すると非常にコストがかかるため、これを流用できるような対応もしています。他社にさきがけたこういった取り組みが功を奏し、現在非常に伸びつつある分野です。

あとは、M&Aや業務提携を行ないながら、事業を拡大していくつもりです。実際大手企業3社とのタイアップも決定しました。コラボレーションするにあたっては、弊社だけでなく他社を巻き込んで成長していくことを目指しています。自分たちが新しいことにトライし、成功した事業は他社にも事例としてご紹介し、一緒になって業界を盛り上げていきたいですね。

弊社は、もともとメディアの会社なので、メディア自体を育ていかなければならないという思いがあります。その中で、現在一番問われているのが、新規会員の獲得と不正ユーザー対策です。
新規会員については、今回テレビ番組に大きな投資をしたことで、多くの会員獲得とPVの増加という結果が出ました。他社にさきがけた新しい取り組みを行なうことは、クライアントや広告代理店に強烈にアピールできることでもあります。こういった企業は他にはないと自負していますね。
不正ユーザー対策も、弊社では現在1人のお客様に2時間かけて対応しています。費用対効果としては見合わないかもしれませんが、社会のルールにそぐわないことは私自身大嫌いなので、きちんとした対応をすることで社内自体もよい雰囲気になってきていると感じています。

2〜3年後には上場を狙いたいと思っています。社員は現在41名ですが、3年後には100名にはしたいです。売上も、今期2.2倍をめざし、その後は今の4倍くらいはいきたいと考えています。難しいことかもしれませんが、経営者が高い目標を目指さなければ、企業としての成長が止まってしまうのではないでしょうか。

私が、後輩によく言うのは、前年度先輩にやられて嫌だったことは自分の代でやめろ、その代わり自分がされてよかったことはどんどん後輩に伝えていけ、ということです。
現在弊社には非常に良い人材がそろっていると感じています。大体3〜5年目くらいの社員が非常に活躍しており、私自身が社長になったことで、彼らにもチャンスがあると考えて欲しいのです。「チャンスイット」というコンテンツを、チャンスをつかんだという意味で私が自ら具現化したと思っています。だから若い人にもチャンスは待つだけでなく自ら創出してつかむものだと心から伝えたいですね。

チャンスイットは、本当にチャンスにあふれた会社だと思います。私自身がこれまで以上に高い望みを持って会社そのものを大きくしていくのと同時に、若手にもどんどんチャンスを与えたいと考えています。そうやって、社員全体の成長を促すことで、さらに大きな企業にしていければと思いますね。

そして、もちろん弊社のインターネットサービスを通じて、多くの方にチャンスをつかみとって欲しいのです。2008年4月に「チャンスイット」をリニューアルしたのも、ユーザーに対してチャンスを与えたいという思いからです。そこから、ブロガーだけでなく小説家やアナウンサー、起業家、女性であればもっときれいになるチャンスなど、いろんな夢や希望を持ってもらえるようなサービスをこれからも打ち出し続けたいですね。