株式会社IMJモバイル

弊社では、企業がモバイル関連投資をする際のトータルサポート事業をモバイルインテグレーション事業と呼び、同事業の国内最大手を標榜しています。具体的な事業部としては、コンテンツ事業、ソリューション事業、広告メディア事業の３事業部に別れています。
第1のモバイルコンテンツ事業は、エンドユーザーに対して公式サイトのコンテンツを月額課金制でご提供し、その収益をコンテンツフォルダー企業と共同事業の形でレベニューシェアするスタイルです。
第2のモバイルソリューション事業では、調査分析から企画提案、開発までを一貫して行なっています。弊社の親会社である株式会社アイ・エム・ジェイはＷＥＢにおけるインテグレーション事業では国内最大手ですが、そのモバイル領域を弊社は手がけているわけです。2007年ごろから、ナショナルブランドにはモバイルとＰＣでのマーケティング費用が逆転し始めている企業が出てきています。弊社では公式サイトのコンテンツ事業も安定的に伸長していますが、成長率では、このソリューション事業のほうが圧倒的に高くなっています。
第3のモバイル広告メディア事業は、コンテンツを開発させていただいた企業様に対して、集客もお手伝いさせていただくという目的で、モバイルでのアフィリエイト事業を中心に、自社メディアでの運用・開発などを行なっています。

弊社は2000年に設立された株式会社ユニークメディアという会社が起源になっています。モバイル公式サイトのコンテンツ事業で各社が大きく成長していた時代に、モバイルのソリューション事業を始めた会社です。2002年にユニークメディアは、株式会社アイ・エム・ジェイから出資を受け、2003年からモバイルソリューション企業として連結グループとなりました。
アイ・エム・ジェイグループは、ＷＥＢのみならずモバイルというデバイスでも、お客様にとって最も便利なサービスをトータルに提供していこうと、モバイルマーケットでもインテグレーション事業の強化を目指していました。
私自身は2005年からユニークメディアの代表を務めています、アイ・エム・ジェイの事業部で公式サイトビジネスを担当していた部隊と、モバイルのアフィリエイト事業を行なっていた株式会社ペイブメント、そしてユニークメディアの3社を2006年4月に合併し、新たに株式会社ＩＭＪモバイルとしてリスタートしました。その後、同年の9月に、三井物産の100％子会社だった株式会社スウィングと二度目の合併をし、現在に至っています。

今後の３ヵ年計画では、モバイルソリューション開発の大型化に対応するべく、プロジェクトマネジメント強化、インフラ構築及びシステム運用まで一貫して行なえるワンストップ機能を高めていく計画です。そのために、調査分析、企画提案、集客戦略の立案といった、いわゆるコンサルティング分野のサービス提供の強化、さらに実際のメディア構築、そして集客のサポートに力を入れていきます。
実はこのモバイルソリューションの大型化、つまりトータルなインテグレーションに関しては、どの企業様にもノウハウや推進する人材が少ないのが現状です。弊社ではあらゆる企業様のモバイルソリューション・パートナーとして、トータルなインテグレーションをサポートしていきたいと思っています。

現在は、エンドユーザーに対する調査分析にも力を入れており、年間10本程度のユーザー調査のレポート発信をＷＥＢ上で行なっています。モバイルユーザビリティ研究所や、モバイルSEO研究所、そして女性を対象にしたクラスタモデルの「FEED」など、プロジェクトベースのマーケティングソリューション、つまり特定のターゲットや目的にフォーカスを当てたソリューションもご提供しています。
「FEED」では、23歳〜40歳（2008年現在）の自立した女性をF1ダッシュと大きく捉え、女性の消費行動の実態を独自に調査し8つのクラスタに分類しています。このクラスタからターゲットとなるペルソナを設定してコミュニケーションデザインを行い、インタラクティブ・メディアを使ってお客さまの商品・サービスの販促をご支援しています。
　
インタラクティブ・メディアを扱う事業においては、データ解析は必要不可欠なソリューションかつマーケティングツールです。しかもデータ解析の技術は、ますます高度化されていくフェーズにあります。この分野ではアイ・エム・ジェイグループが、TSUTAYAオンラインやTカードマーケティングと兄弟会社であることは、弊社にとって大きな強みと考えています。今後はデータベースに照らし合わせたマーケティング提案を、コンサルティング分野で積極的に取組みたいと考えています。そうすることでノウハウと経験を蓄積し、企業様から信頼されるサービスとしてスパイラルアップしていきたいです。

携帯電話は今や一人一台、24時間365日、ほぼ肌身離さずに持っているツールになりました。しかも電話という機能だけではなく、さまざまな生活シーンに活用し得る多機能ツールとして進化し続けています。さまざまな機能が付加され続けるモバイル分野には、計り知れないビジネスチャンスがあります。だからこそ弊社では、公式サイトのコンテンツ配信事業だけに限定せず、モバイルを使った便利な生活全般を、企業様と一緒に、裏方となってお手伝いさせていただいています。そうすることで多少なりとも世の中に貢献できるのではないかと思っています。

2006年に弊社が合併したのは、モバイル業界は高機能化・多機能化・価格競争から、サービス競争へ変わっていくだろうと予想していたからでもありました。そこで弊社は、企業様がモバイルで何かを始めたいというときに真っ先にお声をかけていただくため、モバイル系の技術やノウハウを持つ人材を集めて組織作りを行なってきました。グループ全体では、モバイル専業部隊が500名を超えています(2008年4月現在)。また、合併による再編を行なったことで、優秀な人材が弊社に集まりました。
企業様がモバイルマーケティングに投資する際のベストパートナーになる。それが現在の弊社の成長コンセプトです。ここ数年で、本当にたくさんの企業様がモバイルというデバイスを自社サービスや自社商品の拡販において、マーケティングツールとして使っています。そのときにサポート企業としてナンバーワンであること。それが弊社の目標です。

モバイル業界を牽引し、企業として継続的に存続・成長し続ける会社を作りたいと思っています。モバイルソリューションのマーケットは、2011年には8千億円規模に成長すると予測されています。１％のシェアでも80億、5％では400億という数字になります。そのときに弊社も100億を超える規模の会社に成長していたいですね。
私たちの会社は、モバイル分野で事業をしようとするお客様の代わりとなって働く、なくてはならない黒子のような存在だと思っています。お客様が「IMJモバイルに仕事を依頼して良かった！」と言っていただける存在になる。そんな会社になりたいです。