株式会社スマイング

当社は、採用コンサルティングと人事労務コンサルティングのアウトソーシングをメインに、人に特化したサービスをご提供しております。採用事業と人事事業を互いに補完させながら、企業の立場に立って、人を採用する業務から社員が退職されるところの業務までを、ワンストップでご提供させていただいています。

採用コンサルティング事業では、企業のニーズに合わせて、採用戦略の立案から採用実務全般事の代行まで、運用面での具体的な作業をトータルでお引き受けしています。学生の立場に立って採用事業を行なっている企業が多いですが、当社では、企業がどうしていきたいか、経営者の方が採用をどうしていきたいか、という採用方針を企業の経営層にきちんとヒアリングしたうえで、企業側の目線で企業・組織の特徴に合わせた採用プランのご提案をしています。

人事労務コンサルティング事業は、経営者の方と現場の方の間に入り、上と下とを繋ぎ合わせるアウトソーシングサービスをご提供できるのが、当社の強みです。企業には経営層の考え方と現場の社員の思いの間に、コミュケーション・ギャップがあるものですが、当社は経営者と現場の間に入り込み、そのギャップを埋めるための橋渡しをしています。社員の方全員にお会いし、徹底的にヒアリングをして、現場の思いを社長さんにお伝えする。そのうえで現状分析と組織診断を行ない、改善点や解決策のご提案をしています。

現在お取引しているお客様は主にＩＴ系のベンチャー企業です。当社の社員はコアメンバーの5人ですが、今年（2008年）の1月でお客様は60社を超えました。

私は前職で、ＩＴ系の会社で採用業務を担当していました。ちょうど2000〜2003年ころ、
ＩＴバブルと言われていた時期ですね。その期間に、グループで50名規模から300名規模まで成長した会社でした。
その会社で、現在弊社の取締役である成澤（紀美氏）が、人事のマネジャーとして契約しておりました。成澤は元々社労士として開業していましたので、人事労務に関してはプロだったのです。
私自身も、ＩＴ系のベンチャー企業の採用業務に関しては充分に経験知を得ましたので、ＩＴバブルが弾けた2003年に、成澤と一緒に起業することにしたのです。

「現場で働いている人が元気でなければ、会社は絶対に元気にならない」という思いを、起業当初から私たちは、社会へのメッセージとして掲げています。その思いを多くの企業に伝えるために、人に特化した事業を始めようと思ったのです。そのスタンスは今も変わらずに一貫しています。

現在は新卒の採用コンサルティング・アウトソーシングをご提供しておりますが、お客様の採用業務に関しては、データ管理をメインにお任せいただいています。経営層が求める人材像をお聞きして、数字を元に採用ロジックを作っていくのが、当社の得意とする業務です。
また当社は、企業側の視点に立って採用業務を行なっていますが、学生側の視点をないがしろにしているわけでは決してありません。提携会社に学生を集めてもらい、企業が学生のどういったところを知りたいかをアンケートでマーケティングし、その結果を企業にフィードバックする、というサービスも当社では行なっています。

人事労務コンサルティングでは、現場の社員のヒアリングも当社の得意とする業務ですが、この業務の注意点は、現場のキーマンをきちんと把握することです。経営層が求めているところと現場とのギャップが生じたとき、現場のキーマンが一番のポイントになります。キーマンがどういうふうに経営層の思いを感じ取れるかによって、当社のアウトソーシングサービスも変わっていきます。ですので、経営層の思いを理解していただけるように、キーマンの懐に入り込むことが重要です。
この部分は、数字を元にしたロジックというより、社員の方々の心の機微をつかめるかどうかにかかっています。だからこそ当社は「人に特化したサービス」に主眼を置いているのです。
最近はどの企業でも、社員の方々の「心の風邪」が多くなっています。ＩＴ系のベンチャー企業には特に、コミュニケーションの苦手な方が多くいらっしゃいます。だからこそ私たちは「社員を元気にして、会社を元気にしたい」という思いを強くしているのです。

また昨年（2007年）11月から、当社のＷＥＢサイト(「IT人事.net」：http://it-jinji.net ）で業界向けの人事労務情報を発信しています。当社では、法案がどう通っているかを逐一チェックしていますので、施行時期を想定しながら、法改正に伴う制度整備についての情報なども発信できるのです。

人に特化したサービスを変わらずにご提供していき、当社のファンを増やしていきたいと思っています。顧客数では3年後に100社は超えたいですね。
当社ではＩＴベンチャー企業の上場支援も行なっておりますが、現在は労務問題が非常にシビアになっています。上場の準備をしている企業は、3期くらい前から労務問題をクリアしておかないと上場審査が通らなくなってきています。当社は監査法人と証券会社の間に入り、課題の抽出から解決の方向性まで、また証券会社から指摘が入った場合にどういうレポートを出すかまで、お手伝いさせていただいています。この分野の業務も今後はさらに注力していきたいと思っています。

お取引させていただく業界としては、当社の強みとして、ＩＴ業界に特化していきたいと考えています。ＩＴ業界とひとくくりにいっても、システム開発では受託開発型の企業と、開発技術者の常駐派遣型に二極化しているのが現状です。当社の得意とする人に特化したサービスで、ＩＴ業界全体を活性化していきたいですね。

当社の社名の由来は、「笑う門には福来る」の笑う「スマイル（smile）」と、常に前へ進みながら変化を受け入れ、お客様と進歩し続けていく「イング（ing）」を組み合わせたものです。スマイングという会社を通して、スマイングに関わるすべての企業と人がハッピーになるようにお手伝いしていきたいと思っています。皆が私生活も含めてハッピーになれることが、私の夢です。