株式会社オフィスバスターズ

弊社は、OA器機、オフィス家具、事務所の内装のパーテーション、その他文房具や小物も全部含めたオフィス商品に関して、中古品、リユースの商品をメインに、新品や輸入品などもトータルで販売している会社でございます。
また、オフィス商品の販売に伴いまして、オフィス・レイアウトの提案やオフィスの撤去・移転のコンサルティング、オフィスにまつわる提案営業を全般に行なっています。
特徴としては海外展開も行なっており、日本で販売し切れなかったような中古の商品を海外に持っていき、現地の店舗で販売しています。

弊社の強みは、全国に店舗があることと、商品の取り扱いがトータルであることですね。中古商品では、コピー機専業やオフィス家具専業などの競合他社がありますが、弊社ではトータルで商品を扱っていますので、どんな中古商品でも調達可能です。
また競合他社は特定の地域に絞った戦略をしていますけど、弊社は全国で展開しているので、銀行さんが全国の支店の移転する場合や、スーパーさんが全国で拠点を広げていくときに、東京の本社総務が一括で発注したいというニーズにも、弊社では迅速に対応させていただいています。
新品もよく競合はしますけど、コスト面では弊社が間違いなく安いはずです。また最近では、環境という視点が重要になっていますので、環境的に中古品を使うとどれくらい付加価値があるかということも、お客様の視点に入ってきています。環境問題にも充分に配慮している点でも弊社には競争力があると思います。

私はもともと総合商社に10年ほど在籍し、事務機器の輸出業務を担当しておりました。アメリカやロシアに駐在していたときもあります。その当時、発展途上国向けに電子機器を販売していましたが、日本で電子機器が捨てられ山積みになっているという番組をテレビで見たお客様に、あの捨てられていた電子機器を売ってくれと言われたのです。それで私は会社を通して販売を試みたのですが実現は難しかった。やはり商社やメーカーさんは新しいものを作って捨てさせることが使命ですから。それなら独立してベンチャーで中古品の販売をしたほうが面白いのではないかと考え、起業してリユース事業を始めたわけです。
起業は、私がロシア時代に駐在していたときの輸送会社の後輩と二人で始めました。私は学生時代にも起業していたので、サラリーマンを10年くらい経験してから改めて起業しようと決めていました。ですから、そのタイミングで起業を決心したという契機もあります。

私たちの目指すところは、将来的には世界的なリユースのネットワークを作ることです。オフィスの商品は全世界の75％が日本製品なのですよ。まずオフィスの商品で世界的なリユースのネットワークを作り、それを基に将来的には、いろいろな商品のリユースの総合商社を作っていこうというのが私たちの夢です。その夢に向かって今後10年くらいはオフィス商品で勝負していこうとしている段階です。

今後はオフィスのリユースという部分、いわゆる静脈ビジネスに絡むものはすべて一貫して弊社で取り組んでいこうと考えています。
現在展開しているのは、大手企業様向けに、オフィスの不要物が出た場合にどういうふうに処理したら環境的かつコスト的に一番やさしいかという観点で、ある商品は当社で買い取り、ある商品は鉄やアルミなどのマテリアルごとにリサイクルしたほうがいいですよとコンサルティングし、お客様に対してコンプライアンスやコスト的にいいものを提案しています。
また中堅企業様に対しては、オフィスのソリューションを提供しています。ファシリティマネージメントといわれている部分で、どうしたら格好いいオフィスが作れるか。さらに、ただ格好よく作るだけでなく、環境にもやさしいオフィスを作るという視点で、当社のエコデザイナーが、エコ的にもコスト的にもいいデザインを作って、お客様に提案しています。
これから起業するお客様に対しては、中古品でそろえてなるべくコストを安くし、リースなどは使わない提案をしています。
大企業から中小、零細企業すべての会社様のオフィスのリユースを、静脈ビジネスという観点から、全般的にサポートできる機器を販売していく。つまり横展開と規模の拡大を追求していくことが、弊社の成長戦略です。

もうひとつの成長戦略は海外展開の拡大ですね。海外は莫大な市場があり、なおかつ、それぞれの国によって販売できる商品がすみ分けられています。たとえば日本で売れるものとフォリピンで売れるものとマレーシアで売れるものとでは全然違いますから、日本で回収した商品を、海外の国ごとにどういうふうにすみ分けしていくのかという事業のプロフェッショナルになって、弊社を拡大していく計画です。

最終的にはオフィス商品の10％ほどを弊社で循環させていこうと考えています。オフィス商品の市場が5兆円くらいですので、5千億くらいを弊社でリユースしていくことが、私たちの目標です。そこに至るにはやはり、ただ単にある商品のリユースだけではなくて、横展開していって、どんな企業様に対してもニーズがあるところは攻めていくという成長戦略を描いています。

成長戦略としては他に、今後は人材がキーポイントになってくると思います。リユースのオフィスの商品を販売すること自体、新しい人材の育成だと思っています。現場の商品をリサイクルして、なおかつオフィスの提案営業もできなければいけない。そういうことを一括できる人材を、弊社では採用して育成していこうとしているので、今後は新卒採用数をさらに増やして、私たちオフィスバスターズとしての働き方や価値の作り方を新しい人間に伝えていきたい。弊社の社員には、環境にやさしいことや世の中に対して正しいことをすることが、本当に格好いいのだというような感覚を浸透させて、そういうことを提案できる営業マンになって欲しいと思っています。そういう新しい人材の育成が、弊社の今後の成長のキーポントになってくると思っています。

弊社のミッションは、オフィス商品に関して、ただ単にコスト的な部分だけではなくて、環境やコンプライアンスの部分でいかにリユースする率を上げていくかという点です。HPでも環境問題の提案をいろいろしていますが、それはやはり法人のお客様にいかに、オフィス商品を再利用することに目を向けていただくかというためでもあります。
環境問題に関してさらにアピールしていくためにも、3年以内に株式を公開して上場していきます。上場後には、各領域の会社をM＆Aしていく計画です。たとえば廃棄業者やファシリティの会社や中古の同業者などとM＆Aをしていくことはあり得ますね。

現在、弊社のお客様は4万社くらいいらっしゃいます。3年後には10万社にしていきたいと思っています。中小企業のアーリーな段階でもお客様は多いのですけど、コストコンシャスな企業が10万社集まっていれば、環境問題などに対してもいろいろなことができると思てっています。

私たちには二つの経営理念があります。「チャレンジャーを徹底的にサポートする」という理念がひとつ。もうひとつは「もったいないを徹底サポートする」ということです。
「チャレンジャーを徹底的にサポートする」というのは、これから起業するお客様や、一回縮小して移転するお客様などに対して、再チャレンジのお手伝いをさせていただくこと。また社内的にも、社員たちがどんどんチャレンジできる会社になろうと思っています。
そうしてひとつの事業目標として、日本の開業率を欧米並の10％を超えるところまで上げていこうという思いで、起業のワンステップサービスなどを行なっています。
もうひとつの「もったいないを徹底的にサポートする」という理念は、何でもお金をかけて派手にやればいいというものではなくて、やはりリユースによってコスト削減し、環境にやさしいという観点を重視しながら、適材適所の商品を私たちが提供していくということです。
チャレンジャーをサポートしながら「もったない」精神を貫いて事業を進めていくことが私たちの事業の想いですね。将来的には世界一のリユースの総合商社を作っていこうと思います。