株式会社ゴーゴル

ゴルフに関連したさまざまな情報を発信しています。フリーマガジン「Go!Gol.」とウェブ上のポータルサイト「Go!Gol.」の双方で、ゴルフを趣味にしているような富裕層を中心としたセグメントに対し、全国各地のゴルフ場のオンライン予約、ゴルフ場に関する情報発信、それにゴルフのスキルに関する情報発信なども行っています。特にポータルサイトはＳＮＳの機能が付加されたものとなっており、例えば「このゴルフ場のコースはどのクラブ・ギアがいい」といった情報交換も行うことができます。また、利用者は自分の練習日記を書いたりすることもでき、ゴルフをする方たちに特に使いやすい趣向を取り入れています。
フリーマガジン「Go!Gol.」では、ゴルフに関連した情報だけでなく、ライフスタイルに関する情報発信も行っています。こういった富裕層がゴルフをするためだけにゴルフ場に来るというよりは、むしろ生活を楽しむために来ているわけです。そういったことを踏まえ、ライフスタイルとし ての情報発信も行っているんです。
ゴルフをプレーする人たちというのは富裕層が基本的には大多数で、そういった意味でも我々のフリーマガジンやポータルサイトの利用者の質という意味では、「富裕層」としっかりと定義のできるセグメントだと考えています。また弊社メディアの利用者の数という点では、フリーマガジンは全国1000箇所で20万部を配布しており、ポータルサイトに関しては、月間150万PVのトラフィックがあります。
収益の柱は自社媒体の広告収益です。これらに加えゴルフ場でも、例えばゴルフ場に高級車を展示したりするような形で広告を行っています。このように、ゴルフ を趣味とする富裕層というセグメントを強みとし、そのセグメントに対してあらゆる広告を行うことが可能となっています。

東京大学経済学部に在学中から独立志向ではあったが、具体的に何をするかということが見つからないまま大手広告代理店の電通に入社しました。電通ではテレビ局担当として、テレビ局とやり取りをする毎日でしたが、専門性が高い反面、あまり応用がきかない仕事でした。そういった中でなかなか方向性が見えなかったことに加え、私の父親が独立に強く反対していたので独立は先延ばしになっていました。
その後電通で10年働いたころ、父親が亡くなり、その頃から独立をしようと強く思うようになりました。そのときに独立の直接的なきっかけは、一人の友人で、彼は父親のゴルフ場の経営を継いでいました。これがきっかけとなり、ゴルフ×広告（メディア）でビジネスができるのではないかと仮説を立てたんです。先にも述べましたが、ゴルフ場という場所は富裕層が集まる場所のひとつです。そういった人たちの気分を害さない方法を選べば、そういった人たちをターゲットとした広告を出す場所としては最適なのではないかと考えました。その考えを後押ししたのは3年前、ゴルフ場がどこも経営難であったという状況です。こういった中で「御社の商品をプロモーションします。どのゴルフ場でプロモーションをしたいですか？そこに我々が広告をします」といったスタンスで事業を開始しました。この事業に加え、さらに安定した収入源を確立するために開始した事業が、ポータルサイトの運営、フリーマガジンの運営事業です。

ポータルサイト運営における1つの目標として、2008年末までに会員を10万人確保することを挙げています。
もう1つの目標が、ＳＮＳサイトのモバイル展開です。ゴルフ場利用者の中で、さらに携帯を利用する人というのは、おそらく30，40歳の年齢層ではないかと思います。そういった方々を特にターゲットとしたモバイルＳＮＳサイトを展開していきたいと考えております。

社内における個人の目標と、それ以外の目標との２つがあります。
社内における目標と言うのは、会社内の雰囲気を大事にしていくことです。そう考えているのは、営業を行う社員を後押ししたいと思っているからなんです。弊社にはゴルフ経験があまりない若い社員も数多くいます。そんな彼らにいきなり営業をやれというのはなかなか難しい話です。その一方で弊社が行っているような営業は、しばらく努力を続けていかないと営業の成果が現れてはきません。ですから、社員が会社を辞めたりせず長く営業の努力を続けていけるようフォローアップしていきたいんです。そのために会社負担のゴルフコンペを行ったりしています。
それ以外の目標としては、ゴルフ業界全体を盛り上げて行きたいと思っています。その一環として、例えば環境対策に努めている企業や、ジュニアゴルファーを育てる努力をしている団体の特集を組み、そういった企業の情報発信をしています。社内だけでなく、業界全体として盛り上げていくことが目標であり、今後もそういった想いで努力していきたいですね。