株式会社エヌシーネットワーク

エミダスサービスを中心に事業展開しております。こちらの事業では製造業の方々の優秀な技術をサポートしております。具体的なサービス内容は、企業のネット運営をマン・ツー・マンでサポートするコンサルタント業やエミダスマガジンに無料で広告掲載するサービスです。

　私が以前勤めていた会社は金属加工業です。従業員数20人程の町工場だったので、製造から営業まで全て自分でやらなければいけませんでした。そこで当時作っていたのは建築金物です。
　製造業の世界は、全産業の経常利益の42％を占めていて、日本の中心的な産業であるにもかかわらず、非常に閉鎖された世界です。内部がどのような仕組みになっているかを知っている人は多くありません。製造業は日本を代表するトヨタやホンダなどの大手メーカーの下請けをやっていて、中小企業のため給与面でも待遇が悪いと言いますが、実はそんなことはありません。
　この様な先行しているイメージで中小企業が評価されている理由は、製造業はほとんど外部に対してコメントを出さないからです。もちろん、マスコミに対してのメディア戦略も非常に消極的です。理由としては、製造業には技術に関する守秘義務が課せられていて、なかなか表には出られないことがありますし、さらに利益率が高い産業ですので値引きの対象にならないように利益率を隠す体質もあるからです。だから一般の方のイメージと中小企業の実情との間に深い溝ができてしまうのです。弊社はこのような業界を応援していくポータルサイトを運営しています。今では月間600万PVを記録するほど多くの製造業従事者にご利用頂いております。
　従来、製造業はITとは無縁の業界で、ITを導入したところで効果はあまりないと言われていましたが、実際に事業を通してわかったことは、HPをしっかりと作成し運営することでより多くのお客様から注文を頂けるということでした。
　私は元々、東京都の助成事業として製造業にITを導入し、ネットで受発注をできるようにすることを支援していました。予定では2年間の助成事業で終わるはずでしたが、想像以上にご好評頂いたので、それを事業化して会社を興しました。

明確になっていることは、月額5万円の会員制度へ登録して頂いている企業に対して、経営の悩み相談を徹底的にやっていこうと思っています。

海外進出を考えています。日本で世界に通用している産業は製造業だけでしょう。従業員数が20人程の小さな町工場で世界規模のGMやヒュンダイ向けの製品の製造を任されるほどの高い技術力を日本は持っているからです。

また、将来的に日本の人口は減っていき、製造業も縮小し、それにつれて工場も減っていくでしょう。そして今や製造業はアウトソースするのではなく自国で現地生産が主流になりつつあります。例えば、トヨタはアメリカのテキサスに現地生産するための工場を作りました。しかし、500〜1,000億の設備投資は日本の金型や生産設備やライン、溶接事業へ充てられています。このように日系メーカーの品質の高さは世界的に認められているので、結局は日系のメーカーが海外で海外製品を製造するようになるでしょう。だから海外に展開していく必要があるのです。

今、日本のモノづくりは次なるステージへの過渡期にあると言えるでしょう。その時に弊社が製造業の慢性的に抱える営業力の欠如を、ネットやHPなどのITを使った支援と、仕事の斡旋などを通じてお手伝いができれば良いと思っています。

この会社を通じて、世界中の人がモノ造りの恩恵を与れるようになれば良いと思います。モノ造りを希望する人ならばNCネットワークを使う、というような会社を作りたいですね。

よく学生は自分探しのために東南アジアへボランティアしに行きたいと言います。そんな彼らに私が言うことは、ボランティアに行くなら日本でエンジニアになってからにしなさい、ということです。日本の切削技術は世界でNo1です。これだけ温泉が普及していることも掘削技術の高さを表しているひとつでしょう。その技術を使えば井戸を掘るのは簡単です。さらに、地下1,000ｍ以上の温泉を探りあてるための探知技術も素晴らしいものを持っています。この技術があれば地雷や不発爆弾を探すことへ貢献できるはずです。ボランティアに行くのならば、こういった技術を身に付けてから行くことで、更に現地の人たちは歓迎してくれるに違いありません。

実際、日本で製造された金属製品は中国やタイに買われています。それは日本の高い技術を各国が学び、取り入れることを目的にしているためです。今後は日本がリーダーシップをとりながら日本の技術力が世界へ広がっていき、様々な分野で世界に貢献していけば良いと思います。