株式会社インタラクティブクリエイターズ

弊社の事業を大きく分けると、ひとつにはオンライン＆オフラインプロモーションの企画・制作と、その実施・運用。もうひとつは、マーケティングに関するコンサルティングサービス。この二つの事業になります。
弊社ではクライアント様のWEBサイト構築を手がけていますが、サイトを作って終わりではなく、運用面も担当しております。解析ツールを使ってパフォーマンスをチェックし、我々自体の仕事の評価を自分たちで行ない、改善点があればサイトを修正したり、集客策を作ったりします。クライアント様が目標とされている数字に達成するようにお手伝いすることが我々の業務になります。
このようなサービスをオーダーメイド型で長年行なってきたため、アクセス解析のノウハウを蓄積することができ、そのノウハウを一般の方にもご利用していただけるように、2008年2月にWEBサイトアクセス解析レポート作成代行サービス「SITE TRAFFIC REPORT」をリリースいたしました。

ログ解析のツールを導入して、トップページビューとユニークユーザー数など主な数字を確認するだけで分析を終えてしまっているクライアント様が多いかと思いますが、大事なのは、ツールから出てきた数値をどう読み込むかなのです。
たとえば、ECサイトを運営しているクライアント様が、会員数をもっと増やしたいとお望みの場合、ユーザーが会員になるためには、製品に対する理解を深めたり、サイトを運営する企業に対する信頼感を高めたりする必要があるかと思います。当然、理解や信頼を築くためのコンテンツも作り、そのページを読み込ませていかねばらならない。その場合に、どのようなコンテンツを作ればよいのか、どういう更新頻度で運営すればよいのか。さらにコンテンツAとBを作ってテストし、どちらがより有効なのか。
以上のような分析とそれに基づく解決方法を、弊社ではクライアント様とご相談しながらご提案し、月に1回レポートを提示させていただきます。クライアント様がすでに導入されている解析ツールを使って、弊社はレポートを作成いたします。つまり、弊社の「SITE TRAFFIC REPORT」はアクセス解析代行サービスなのです。
最近、クライアント様側でWEBサイトの運用を担当されているのは、システム管理の担当者でなく、マーケティング部門の方が多くなっています。しかしトップページビューだけを確認しても、その数字が自社のマーケティングのプログラムとどう関連するのか、実はよくわからない場合が多いのです。
たとえば、広告費を数億円かけてテレビCMを出した場合、そのリターンは自社のサイトにもアクセス状況の変化という形で返ってきますが、ユニークユーザー数やトップページビュー数の数字しかなかったら、テレビCMに対する投資は適切だったのか、本当は雑誌やネットなどで広告を掲載したほうが有効だったのか、そういうことをどうとらえて評価すればよいかがわからないわけです。
しかし弊社では、マーケティング・コンサルティングでの豊富な経験を持っていますので、たとえばユーザーのインサイトや態度変容、購入意向の強弱などについて、サイト上のアクセス状況から、ある仮説を提示できる。それが弊社のアクセスログ解析代行サービス「SITE TRAFFIC REPORT」の特長ですね。

私はもともと商社に勤めておりましたが、マーケティングを勉強したいと思い、広告会社に転職しました。その後、ネット業界でいろいろな可能性を追求してみたいと考え、女性向けWEBメディア事業を展開する株式会社カフェグローブ・ドット・コムに入社し、取締役COOとしてクライアントと広告代理店向けの営業開拓による売上の確保と、新規事業の開発を担当していました。
そして、2004年1月から独立し、しばらくは個人事業でメーカー様のマーケティング投資に関するいろいろな企画事業のお手伝いをしていました。ですが、大手の広告会社様とコンサルティング契約を結ぶ際に、個人契約では難しかったので、2004年９月に株式会社インタラクティブクリエイターズを設立したわけです。
正直、私自身がどうしても会社を設立したかったというより、周りの方からご依頼のあったお仕事をお手伝いするという形で、起業に至ったのですね。それは今もあまり変わっていないかもしれません。
お仕事を紹介してもらえれば、私もその方にご恩があるので、手を抜くことができません。それがよい結果を生んで、新しいお客様にも喜んでいただけているのではないかと思います。

クライアント様のマーケティング上の課題に対して、オンラインとオフラインの両面からの統合的なアプローチでソリューションを提供していく。それが弊社の企業指針ですが、私たちがしたいことをやっていくというよりも、お客様のご要望に応じて、たとえばWebコンテンツ制作からリアルイベント実施まで、多岐にわたるサービスをご提供できるのが、弊社の強みだと思っています。
現在はネットが、かつての電話と同じくらい必要不可欠なインフラになっていますよね。今はオンライン、オフラインという言い方で区分けされていますが、いずれ弊社は、マーケティング・コンサルティング企業になっていくと思っています。
ネットも3DIのように、３Dで見える世界がWEBの標準になる可能性もあるわけですね。つまりWEBサイトがお店のようになっていく。ネットが標準になったときに、さらにその先をいくテクノロジーをマーケティングにうまく溶け込ませていくというのが、今後の弊社の仕事ではないかと考えています。
弊社では現在も、先端テクノロジーの研究を怠らないために、アメリカのコンサルティング会社とパートナー契約を結び、欧米の最新情報を広告会社様にご提供したり、調査をしたり、社内セミナーをアレンジしたりしています。単純にテクノロジーの進化を追うのではなく、テクノロジーがクライアント様のソリューションに役に立つような事業を、今後も展開していきたいと考えています。

現在の弊社のスタッフは、もともと知り合いだった人間たちが集まって構成しています。面白い仕事をしたい、勉強できる仕事をしたい、そして飯が食える。各自がそういう価値観で自主的に集まっているような感じです。
クライアント様もスタッフも、会社という枠を超えたところで繋がって、一緒に成長できるような仕事を、今後も続けていければといいなと思っています。