株式会社アミクスエージェント

弊社は、飲食店様の販促の作業を請け負う事業を行っております。飲食店様は当然販促を行わなくてはなりませんが、飲食店の販促ツールの二大ブランドに加盟しただけではだめで、飲食店側がやらないといけない作業が多いんです。日本には四季があり、季節が変わるごとにやらなくてはいけないことも多いので、労力的にも時間的にも大変な作業になります。本来ならば、飲食店は料理やおもてなしの部分に力を入れるべきですよね。そこで、弊社が販促の作業を請け負っているのです。

クライアントは個店か、多くても5,6店舗展開の会社様が多いです。
大手であれば専任の人間を雇って、販促を行っている場合も多いのですが、個店ではやはりそこまで出来ないですから。お客様は激戦区に出店されている方が多いですね。主要都市で専門店も含めて業種業態は様々です。

会社の名前の由来を聞かれる事がありますが、アミクスを逆から読んでいただくとSUKIMAになります。弊社は隙間エージェントといったところでしょうか。

私は丸４年飲食に携わっていました。現場にでて働いた経験はあまりありませんが、新規出店の場所を探し、オーナー様と不動産業者様と折衝して、内装・厨房レイアウトなどまでプロデュースしていました。

その仕事をしていく中で、時代の流れはチェーンじゃなくなってきたのかなというのを感じました。場所が違えば客層も違うし、チェーンでやっていく必要がないと思いまして。だったら自分で納得する店を１つでもやってみたいなと思いました。

やがて実際に私自身もお店を経営し始め、販促がかなり大変な作業だと現場で実感しました。しかし、やればやっただけの効果はあるので、代行したらお客さんがついてくるんじゃないかなと思ったのです。そんなある日、ぐるなびに勤めていた彼女が辞め、何回か話しているうちにこのビジネスの話が膨らんで法人化しました。

日常使いしてもらう感覚で来てもらえるといいなと思っています。ターゲット層をしぼっていく上では30代〜45才くらいが多いと思うので、そういう方たちに最初の一杯から最後までスムーズに使っていただけたらと思います。

本屋さんでレストランガイドを買い、店を選ぶ時代は終わろうとしていると思いませんか？そのような中で、いかに露出をしてお客さんに見ていただけるか、ということを重視しています。

色々なお客さんがいるので、こちらが想像もしないような依頼が時々入ってきます。元ぐるなびの社員がやっている会社である、ということもその理由かもしれません。飲食業界は横のつながりが少ないので、助け舟が必要になっても頼むところがないんです。ですから、求人であったり、新しい店舗の物件探しだったり、デザイナーの紹介であったり、といった相談をお受けすることも多いですね。自分たちで最後まで責任を持って出来る内容であれば、なるべく対応しています。そのようなご依頼の中から、新しいビジネスが生まれてくるかもしれませんね。

飲食のポータルサイトの仕組み作りを考え直して、新しいものを自分たちで作っていくのも手かなと思っております。普段から飲食店と接触しているので、お店のいい所を吸収して、それを反映させる事が出来るといいなと思っています。

最近は試食会というサービスを始めました。仲間内で試食をしてもなかなか忌憚のない意見が出てこないという事で、第三者が入って、失礼ながら言いたい事を言わせていただくというクローズドな試食会です。社長様がいない時のお店の状況報告などもやっておりますね。私だと面が割れているので、女の子にアルバイトとしてお願いしてお客として行ってもらっています。

また、私の店舗で実際に使っている家具備品に対して一般のお客さんからの反応がよく、「この家具はどこで買えますか」という問い合わせがあります。だから、最近はインテリアや家具を扱ってみるというのはどうかとも考えています。ショールームではなく、飲食店に家具を設置して、実際に使ってみて検討してもらうというシステムです。最近は家具が揃っているデザイナーズマンションが流行っているので、そういう方向に進んでもいいかなとも思っています。

やはり会社を経営している以上、規模を大きくしていかないといけないという使命感がありますので、一つ一つ、少しずつ成長していきたいですね。また、自分だけ突っ走っていかないで、今のつらい時期を一緒に頑張ってくれているスタッフ皆で成長しないと、会社としていい結果にならないと思います。

人海戦術で無闇に営業をする時代ではないと思うので、今ご加盟いただいている飲食業者さまをしっかりフォローして、長いおつきあいをさせていただきたいと思っています。新規案件は今のペースで着実にちょっとずつ増えていけばいいですね。

私は「一期一会」という言葉を常に大事にしています。人との出会いで、ようやくここまでたどり着けましたが、まだまだ自分なんて小僧みたいなものです。人との出会いを何よりも大切にしていきたいと思っています。メリットがあるから、というだけではなく、１人の人間として誠意を持ってお付き合いをさせていただくことが大事だと思っています。