株式会社ダブルキャリア

ヘッドラインサーチという、新卒者のヘッドハンティングが弊社のメイン事業です。まず、それぞれの学生に合った企業を考え、その会社でやっていけるような人材に育てていきます。その後、会社経営者に紹介していくというビジネスモデルです。従来のリクルーティング会社と違うのは、通常の会社だと、だいたい7月位が活動の開始時期なんですが、弊社ではもっと早い段階から学生とコンタクトをとっていきます。

弊社は学生にとっての就職塾のような位置づけで、早い段階から、学生の性格・今まで何をしてきたか・これから何を実現していきたいかなど、その人を徹底的に理解していきます。また同時に、顧客企業が抱えている問題、今後の経営戦略、事業展開なども十分に考えていく必要があります。そのように、双方とのコミュニケーションを密にとり、互いをより深く知ることで、学生にとって魅力のある企業、企業にとって魅力のある学生を紹介することが出来るのです。そのようなリクルーティングサービスは結果的に、企業の人材強化に繋がっていきます。

大手の会社だと、就職しても、結局自分のやりたいことと違ったと感じる人が少なくありません。でも、だからと言って、私達はベンチャー企業を勧めるわけではないんです。つまり、大企業だろうが、ベンチャー企業だろうが、何故その会社にいきたくて、何をその会社で実現していきたいかを考えてもらいたいんです。その上で、希望する会社に就職するための支援を私達はしていきたいと考えています。学生が本気でやりたいこと、それに合ったフィールドに結びつけていくこと、それが私達の目的です。

私は実際に起業する半年くらい前に起業意思を持ち始めたんです。学生の頃からベンチャー企業で働いていたので、ベンチャー慣れはしていたのですが、自分で起業するという意思はありませんでした。むしろ、新卒入社した会社でサラリーマンとして企業でバリバリ働いていきたいと思っていました。

その後、人材紹介会社で働いていたのですが、社内風土的に、自分のやりたいことが出来る環境ではないと感じるようになり、また、自分の好きな先輩社員が辞めてしまったりと、次第にその会社自体が私にとって魅力のある仕事場ではなくなっていきました。

私自身、学生までずっとラグビーをしていたので、人を動かすこと、人事戦略にはとても興味がありました。また労働経済学を専攻していたということもあって、人事コンサルなどの仕事に将来は携わっていきたいと思っていました。そういう考えが結果的に自分のやりたいことだと分かり、この会社設立に繋がりました。

100社位まで紹介先の企業を広げていきたいですね。そのために社員を10名くらいまで増やしていきたいと思います。それ以上会社を増やしていくと、社員一人当たりの負担が多すぎてサービスの質が下がる恐れがあるので、ある程度の限度を設けたいと思います。高品質の人材を提供し続ける、これを私達の強みとしていきたいですね。

私は、ベンチャー企業が育ちにくい日本の環境が嫌いなんです。少子高齢化も進んでいますし、このままでは日本の経済はすたれてしまうと考えているんです。でも、労働者が今の三倍、一人当たりの生産性が上がれば何の問題もなくなるんですよ。だから、その火つけ役として、若者を支援していきたいと思っています。そして、パワーを持った人材を社会に送り込んでいくことで、日本経済のパラダイムシフトが起きればと、それが夢ですね。

また、企業へのメッセージとして、費用を掛けずに採用する方法を考えることが大事だということを伝えたいですね。というのは、お金をかけずに、まずその会社の社員の魅力、何をもっているのかなど、そこを見てもうことがＰＲになるような会社組織をつくることが大事だと考えているからなんです。その次の段階として、広告媒体に頼ることが望ましいと思います。