ソニックブラスター株式会社

当社のメイン事業は、ネットワークの構築・運用です。エンジニアをお客様のところで駐在させる派遣形態をとっています。サーバなどインターネットのインフラ整備を中心にサービスを提供しています。

IT業界では弊社と同様の会社は多いのですが、昨今関心がよせられているコンプライアンスの厳守を当社は掲げておりまして、その部分をクリーンにするために全員を正社員として採用しているところに特徴があります。

最近ではIT業界の人材不足が問題になってきていて、どの企業も経験を積んでいる中途採用の獲得が難しくなっています。そこで弊社では「エンジニアを育てる」という自社育成の考えを強く持っています。一言でいってしまえば、会社の仕組みがエンジニアを作るのに適しているのです。

目的意識が明確でやる気もあれば全くの素人でも採用しますので、社内でIT講師による研修カリキュラムが組まれています。入社した時点でエンジニアとしての資格取得の目標を掲げ、試験日も決め勉強してもらいます。標準で１か月半、と業界の中では長めに時間をとり、詰め込むのではなく、しっかり育てていきます。新入社員はビジネスマナーも足りていませんので一から教え込まなければなりません。弊社のように社員がお客さまの会社に常勤する場合、そこの教育を怠っては安心してお客様のところに社員を送り出しことは到底出来ません。

元々高校生くらいの頃から起業への漠然とした憧れがありました。自分で出した店が繁盛するということが、自分の価値観を周りが評価してくれることの現れだと思っていました。それで２４歳の時に会社をつくったのですが失敗してしまいました。まったくITの知識がないにもかかわらず、当時のITバブルに踊れされてしまったのです。

その後就職し、システムの営業・販売をやりました。ネット回線を敷くところからネットワークの構築まで、ITに関わることは何でもやりました。そして親会社のドリームクラスターに入社し06年の４月に当社を立ち上げました。親会社では「100人の社長を生み出す」ことを掲げており、入社してちょうど１年後に起業しました。ドリームクラスターは技術者が多いので、人材派遣から始めるという流れは勝手も分かっていましたので自然でした。弊社のドリームクラスターの中で位置づけとしては、グループとして決められていることはありませんが、グループの中の人材発掘部門としての役割を担えればと考えています。

弊社のビジネスでは一人が出せるアウトプットは決まっていますので、人をどんどん採用してエンジニアとして活躍していただければ、それだけ利益が上がります。そういう意味では人を増やすことに限界はありませんが、社員は５００人くらいにしなければいけないと考えています。

具体的な展望としては、再来年の３月くらいまでには１００人は欲しいですね。そのあとは年間を通して１００人くらいずつ増やしていく計画です。

ソニックブラスターを中心に据え、あと２社立ち上げていきたいと考えています。常駐派遣をしない会社で、開発系とインフラ系の会社をイメージしています。

常駐勤務は社員にとって良し悪しがありますので、確かにお客様のところで学ぶことも多いですし、プレッシャーを感じながら仕事をすることで積めるキャリアもありますが、、会社への帰属意識が持続しづらいこともありますし、やはり社内でしか学べないことも当然あります。

また、駐在派遣は安定して収益を上げられますが、極端に高い利益率は見込めません。完全な請負の開発会社とインフラ会社を作り、教育の観点からしっかりとキャリアを経験を積ませながら、ビジネス的には利益率を上げていきたいなと思っています。

全く未経験者だった社員でも３年ほど働けば育ってくると思いますので、インフラの会社を立ち上げる際にはコアメンバーになっていて欲しいですね。キャリアパスの構築を会社として責任を持っていき、事業を立ち上げてくれる人がうちの中から生まれたらいいと思っています。関連会社を作ることで、他社では出来ない経験、他社にはないキャリアパスを社員に与えることで、当社で働いていて良かったと思ってもらえるようにしていきます。