株式会社バイタリフィ

弊社ではWEB制作でのあらゆるサービスを、お客様のご要望に合わせてご提供させていただいています。弊社のサイトで「提供サービス一覧」をご覧になっていただければすぐおわかりになると思いますが、現在、23の項目に分けて、様々なサービスをご提供しております。

基本的な事業形態としては３つの事業に分けられます。
第1は、WEBとモバイルサイト制作事業で、コーポレートサイト、キャンペーンサイトはもちろん、ECサイトからポータルサイトまで制作・運用いたします
第2のデジタルコンテンツ制作事業では、携帯端末やKIOSK端末などデバイスにとらわれないデジタルコンテンツの制作を行っています。
そして第3のメディア開発・運営事業。現在は、グリーティングコンテンツを提供する「バイタリフィグリーティング」、携帯用デコメール素材を配信する「でこっちゃ」、自分で描いた絵がデコメールになる「でこペン！」、携帯用FLASHゲームが無料で遊べるだけでなく、ランキング・FLASHチャット機能も利用できる「Flaこみゅ！」などを展開し、ご好評をいただいています。

私が銀行員として、三和銀行（現在の東京三菱UFJ銀行）に勤めていた頃、サイバーエージェントや楽天、ライブドアなどのネットベンチャー企業が続々と上場しました。
ちょうど東京証券取引所に、新興企業向けの株式市場「マザーズ」が設立された（1999年11月）頃ですね。まさにベンチャーバブル真っ盛りの時代でした。
その頃、メディアに登場するベンチャー企業の若い社長さんたちを見ながら、自分が彼らに負けているとは思えなかったのです（笑）。あの人たちは、たまたま運がよかったのだと思っていました。
今から考えると、運というのは大変重要だと分かるのですが、当時、28歳の私は運というものを一切、信じておらず、実力がすべてだと思っていたのです。その頃、上場を果たしたベンチャー企業の方々と比べて、自分は一体どこが負けているのかが分からなかったのですね。それで、自分でも間違いなく起業できるはずだと思っていたわけです。

銀行員時代は大阪にいましたが、私の周りには20歳代で起業している人はいませんでした。その頃の大阪には、起業するなどという風潮が全くなく、そういう考えを抱く事もありませんでしたね。起業に対するリアリティーが全くなかったのです。
20代の頃は「お金」に対する欲求の方が強かったですね（笑）。私が14歳の時、マイク・タイソンが20歳でボクシングの世界チャンピオンになったのですよ。その時、ファイトマネーが10〜20億円くらいで、ボクシングバブルでファイトマネーが高騰していました。私はそれを見て、ボクシングを始めたのです。
私が20歳になったとき、マイク・タイソンは26歳。あれだけ強ければ、マイク・タイソンは６年後もまだチャンピオンのはず。だからマイク・タイソンに挑戦して、何十億円ものファイトマネーを稼ごう、などという夢を抱いて、ボクシングの練習を続けていたのです。
その頃から、でっかい事をやりたい、一攫千金を狙いたい、有名になりたい、金持ちになりたい、人と違う事をしたい、という想いを強く持ち始めていましたね。それから大人になって、その想いが、起業という形になったのだと思います。今はもうお金に対するギラギラした想いはなくなりましたけど（笑）。

マーケットシェアを拡大したいと考えています。現在、WEB制作業界というのは、個人事業主や、リテラシーの低い人も含めて約10万社あると言われています。現状も、マーケットは拡大し続けています。しかし、もうそろそろ鈍化し始めてくると思うのです。その予兆として、統廃合が進んでいます。そうなると、小規模な制作会社は倒産に追い込まれていきます。
そういう状況ですので、買収、提携など手段は明確には決まっていませんが、倒産に追い込まれている小規模な制作会社に対し、弊社を制作のための受け皿的な役割にしたいと、私は考えています。
　WEB業界のトップ企業でも売り上げは70億円くらいしかありません。まだまだ価格支配権を持っている企業もいないとも思うので、WEB制作のマーケットシェアで、弊社がトップになる可能性はあると思っています。

設立10年後、現時点から７年後を目標にマーケットシェアのトップを目指しています。今期（第3期）に関しては、メディア系からは一時手を外し、受託制作で体力を温存します。
第4期からは中期経営計画を立てようと思っています。買収、提携、ネットワーク化など、どこかにその目標を入れていくつもりです。
私の計画では、第5期が終わった時に、売上が10億円になっている予定です。そこから、マーケットシェアのトップに向けて動き出し、結果的には設立10年後、現時点からは７年くらいはかかると考えています。
現状ではIPOについてはあまり考えていません。私の目標は、あくまでこの業界でトップになることです。そのためにもし必要があればIPOも考えます。私の考えとしては、クライアント様や弊社スタッフのために、利益を上げて、それをスタッフや外部ネットワークに還元したいと思っています。

目指すのは総合力です。WEB制作のマーケットシェアを拡大していく方法として、総合力を強化するための周辺事業を考えています。
第4〜6期はWEB制作事業がメインになると思います。WEB制作をある程度、専門化、細分化、構造化していき、且つ、生産力と生産量をボリュームアップします。
その後、フラッシュ専門のフラッシュチームを作る事や、デジタルコンテンツの別会社を作る事など、物作りのフェーズを拡大しようと思っています。
物作りができる体制になれば、当然メディア開発に携わらなければならない状況になりますし、コンテンツ開発に携わる機会も増えてきますので、自社で開発などを行う事も考えています。

事業を拡大させるために最も重要なのは、営業、すなわち顧客を獲得する事です。第3期（2008年）に関しては、営業、制作問わず、上流工程に強い制作会社にするということを重要事項に掲げています。
営業は企画提案力や実態掌握力を伸ばし、制作側はクオリティーを重視する。そして、制作後の管理を行なうことなど、弊社の考える”上流工程五か条”ありますので、それをスタッフとともに推進していく事に力を入れています。

人員計画としては営業、ディレクターなどのフロントの増員と考えています。今期はディレクターを含めた、営業などのフロントの強化を行ないます。現在、営業は部長を含めて７名、ディレクターはAD含めて７名です。残り1２名は制作サイドです。
WEB制作会社で、営業、ディレクター、デザイン、フラッシュ、開発すべてをできるという会社はほとんどありませんので、その点でも弊社のスタッフ体制は強力です。
2006年の第2期の第１クォーター比は売上が3割アップし、赤字から黒字に変わりました。しかし、第2期の第4クォーターの売上は変わっていません。今期は、売上に注力し、規模を拡大していきたいです。

会社経営は「楽」ですよ（笑）。もちろん、経営は大変なのですが、経営者である事は、私の今までのキャリアにおいて、一番楽なのです。なぜなら、誰のせいでもなくすべてが自分の責任になるからです。
会社員の時は、何か嫌な事や、思い通りにならない事があれば、必ず原因を誰か他の人や会社、環境に求めなければなりませんでした。そういった原因を求める事でストレスが溜まっていました。
今は、国内景気がどん底であろうと、競合他社が山ほど出てこようと、ガソリンが値上がりしようと、円高であろうと円安であろうと、関係ないのです。経営者ではない時に感じていた、様々なストレスから解放されたことが、大変楽なのです。ですから、もうサラリーマンには戻れそうにありませんね（笑）。

私は、経営者になる前は、個人の欲得が大きいタイプでした。金が欲しい、いい車に乗りたい、など欲の塊だったのです。個人所得を増やしたいと思っていました。
経営者になってからは、自分のことよりも「スタッフや仲間の給料をいかにあげていくか」という考えが強くなりました。もちろん今でも自分はかわいいのですが（笑）、今は自分の事よりも他人の事を考えられるようになったという点で、人間的に大きく変わりましたね。